富士急ハイランドにオープンした新大型コースター「ZOKKON」。色々な楽しみ方を担当者に伺いました。
昼と夜で違った乗車体験に
自分が操っているかのようなスムーズな乗車感から、多くの人がステーションに戻ってきたときには「また乗りたい!」と感じられるであろう「ZOKKON」。開発担当の、企画部 企画開発グループ次長 宮尾哲也さんは「富士急ではたくさんのコースターを作ってきたが、ジェットコースターの原点に立ち帰り、コースターの楽しみとは何かを追求した。その結果、スリルだけでなくスピード感と爽快感を味わえるジェットコースターを開発することになった」と語ります。
トンネルの出入りといった日差しの違いで大きく感じ方が変わる部分が多くあるこのコースター。まずは昼間に暗闇のトンネルから一気に日差しのもとへ飛び出す爽快感も味わいたいところです。また、夜には車両のイルミネーションもはっきりと見て取れて、夜しか楽しめない乗車体験があること間違いなしです。
どの座席に乗る?
続いては、乗車位置です。
カーブ・バンクを伴わない大きなドロップはないレイアウトのため、引き込まれる速度の違いは大きくなく、エアタイムの感じ方の違いも目立ちにくいレイアウトのため乗車感は比較的どの位置でも差はないコースターである「ZOKKON」。
しかしながら、「デッドエンドの映像演出の特等席は最後尾」とのこと。バックでトンネルに入り、映像に包み込まれる車両全体が見渡せるのは確かに最後尾の特権です。
上級者向きの楽しみ方
最後に「コースに慣れてきたら…」と上級者向きの楽しみ方も教えてくれました。
「ジグザグヒルなど切り返しの多い区間で、少し体をカーブの内側に向けて意識的に傾けて乗ることで、よりバイクを操っている感覚が増す」ということらしいのです。
これはまさにバイク乗りの代名詞「ハングオン」。バイクでカーブを旋回する際に、シートからカーブの内側方向へ腰をずらして乗車することで、身体の重心をカーブの内側に移動させることで、遠心力に拮抗しやすく、安定した旋回が可能になる…というレーシングライダー発祥のテクニックなのですが、これをいざ試してみると、実に気持ちいいのです。
キューライン映像でも流れていますが、コースの少し先を見て、カーブの内側へとワンテンポ早めに視線を送りながらやってみると、完全に気分はライダーそのものです。ぜひお試しを。