東京ディズニーシーは、新ナイトタイムエンターテイメント「ビリーヴ!〜シー・オブ・ドリームス〜」を、2022年11月11日(金)より公演しています。加坂、坂東、プーやの3人で話します。
第1回はオープニング〜『アラジン』シーンについて。
オープニング
ショー開始前BGMないの
プ:まず、ショー開始前の専用楽曲がありません。何かおいてもよかったんじゃないかな。
坂:置くべきでしょう。あれは。
加:今回思ったのは、今までハーバーショーはメディテレーニアンハーバーとしてやっていたわけですが、今回はシー・オブ・ドリームスじゃないですか。故に考えにくかったのかなとは思いますね。
プ:今回クリスマス期間にはじまったので、(対談時点では)まだ通常のエリアミュージックの公演をしていないんですよ。本来のハーバーBGMからのショーを体験していないので、またちょっと印象も変わるんじゃないかなって気もします。
加:そこはMISIA故の難しさがあるかもしれません。どうやったってMISIAになるので、あまり当てはまるものがなかったのかな。
プ:パリの「ディズニー・ドリームス!」オープニングの『ピーター・パン2』みたいな楽曲でもよかったのかなとは思います。ショーは『ピーター・パン』のラストから始まるので、その前みたいな楽曲でも。
坂:ハーバーでディズニーソング流すかって話もあるかもしれませんけれど。ハーバーBGMで『レミーのおいしいレストラン』流すのかって論争もあったじゃないですか。
加:気持ちはわかるけれど。もう諦めたんじゃないですか。
OPのスコアが良い
坂:オープニングはスコアの良さが際立ちますよね。
加:ハーバーにMISIAってだけで許せてしまうような気もしてしまう。
プ:でもショーが終わるまではMISIAの楽曲ではないわけじゃないですか。
加:それはMISIAに引っ張られている部分はあるかな。
映画のアイコンが出てきたのはびっくりした
加:流れ星で1演出は欲しかったかな。
坂:逆にあれは後に取っておいた方がいいですよ。
加:流れ星でサーチライトおろすと思った。
坂:美学的にはそれはある。
プ:あの大きなメインバージが1時間前からいて、スクリーンを上げ下げするテストをしていたじゃないですか。ショーが始まったらその中から丸い物体が出てきて。円形のバーも斜めになって、映画そのままのネバーランドの星の形を作る。あの形を物理的に作ったのなんて見たことないし。スクリーンの中に丸い球が入っているんかいって。
坂:今までああいうエンターテイメントで、特定の映画のキーポイントが物理的にあのサイズ出てきたっていうと、初めてかもしれない。ああいうアイコンが出てきたのはびっくりしました。
舞台設定を移動するのが新しい
プ:ハーバーショーで舞台設定を移動するっていうのが新しくて。ハーバー全体でその星に入るっていうのは非常に新しい。基本的に「このハーバーにお集まりの皆さん」だったものを、みんなで行くっていうのは新しい。
坂:文字にすると一般的なな舞台技術では当然のようにやられていることだけど、ハーバーショーでは、ハーバーというものの重要性が大きかったから新鮮になりますね。
加:30分という長めの尺があるから、そういうものを付け加えても大丈夫で、イントロでしっかり説明できているかな。
アラジン
ジャングル無くなった
加:ジーニー生き残りましたね。
プ:逆にジャングルが無くなったのが象徴的だと思います。東京の意見が通った形なんじゃないかなと。これまでアメリカ側で人気だからって持ってきていたであろうジャングルシーンが無くなったのは非常に感じますね。
坂:向こうでは受けるんだから、向こうの気持ちになったら入れるもんなって思いますもんね。
「フレンド・ライク・ミー」オリジナルを聴きたかった
坂:ただまあ正直ジーニーは本当に「ファンタズミック!」と比べちゃいますね。「ファンタズミック!」では炎が象徴的なシーンだったので、物足りなさを感じる部分はあります。どこが一番気に食わないかっていうと、結構ジーニーシーン構不満が集中していて。ダンスミュージックじゃないですか。あれも古いだろう今どきって。散々見たし。
加:新鮮味はないし、セットとしてもあの時点ではまだ何もないので。ちょっと弱さはありますね。
坂:のであればオリジナルの「フレンド・ライク・ミー」を聴きたかったです。他のシーンではオリジナルに寄った楽曲が続くのに、なんでここだけカラーを出そうとしてるけどカラーが出ないんだっていうのがすごく気になってしまうところでした。
プ:結局オープニングで一盛り上げはしなきゃなんだろうなって。逆に、ここのシーンは主題とは違いますよってオリジナルから外しているのかなって。純粋にショーの本筋だけを考えると必要無いので、逆に外してくれた方がいいかなって。ジーニーがいないと、アラジンの物語が成立しないので、どこかで登場はしなきゃいけないので。
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