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「NEWレオマワールド」の「懐かしさ」を空を通して撮り歩く

2021年3月28日 坂東樹

“View Finder”を通して、テーマパークの新たな楽しみ方の”Style”を見つける、『Find My Style』。

今回は、NEWレオマワールドを、レンジファインダーフィルムカメラで撮り歩きます。

プロローグ

中学生の時、両親の使う一眼レフに憧れて「ちょっと使わせてよ」と言ったとき。

高校生の時、自分だけのものにしたいとひと思いに、お年玉。へそくり。出世払い。なんでも使ってやるとの勢いでエントリー機を手に入れたとき。

大学に入って、もしかしたら写真を仕事にするかもしれない。そんなことを見据えて、大好きだったバイト先の残業代のたっぷり入ったのひと夏の給料を注ぎ込んだフルサイズ一眼を手にしたとき。

その手に握られていたのは、いつもキヤノンのカメラでした。

いわば自分の歴史を共にしてきたカメラたちと別れを告げて、ミラーレスの時代の波に乗るのに合わせて違うメーカーのカメラへ乗り換えたのは今からちょうど1年前の話。

そんな自分の歴史に後ろ髪を引かれる思いがあって、リサイクルショップの棚で静かに眠るこのカメラを手にしたのかもしれません。

新宿で撮り終えた一本目のテストフィルムはうまく巻き上げられず、カラカラと回る巻き戻しクランクの側で、引っ掻いた古傷みたいに千切れていました。

それでも。また巻き戻しに失敗するかもしれなくても。そもそもうまく写る保証がまだどこにもなくても。懐かしい空気を一緒に吸いたくて、鞄の隅にそっとしまって四国の地へと向かったのでした。

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懐かしい空を写そう

初めて訪れるのに、どこか懐かしい景色。

決してこの地で生まれも育ってもいないけれど、自分の居た場所に、自分の上にあった空にそれほど遠くなく繋がっていそうで。

自分を包み込んできた過去への郷愁と、自分の手にずっと握っていく歴史の温かさが、ぼんやりとやわらかい香川の空を写したいと思わせた、そんな時間でした。

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今回の”View Finder”

ニューキヤノネット QL19 
1971年発売の1年足らずで生産を停止した短命なカメラということで、今年で50歳ということになりますね。優しすぎるQL(=クイックロード)機構のせいで、すこしフィルムの扱いにクセを感じるのもまた、「このカメラに失敗なし」と謳う広告も相まって愛おしくなります。

エピローグ

今回は、初めて訪れたNEWレオマワールドを「懐かしさ」をテーマに撮り歩きました。「初めて」と「懐かしい」のコントラストって高く遠く濃いものだと思っていたけれど、とっても低くて淡いものなんだなあと仕上がったネガを見て思わされています。さて、次はどんなStyleを探しに行きましょうか…。

※記事の内容は取材時の情報です。掲載している情報が変更になっている場合があります。
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