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“ニューノーマルUSJ”の贅沢空間をハーフ判で撮り歩く

2020年10月4日 坂東樹

“View Finder”を通して、テーマパークの新たな楽しみ方の”Style”を見つける、『Find My Style』。今回は、”ニューノーマルUSJ”を、ハーフ判フィルムカメラで撮り歩きます。

プロローグ

大好きなリサイクルショップ廻りで、いつか使ってみたいなあと思っていたハーフ判フィルムカメラに出逢ってしまい、連れて帰ってきてからもう半年くらいは経ったでしょうか。なかなか撮りに行く機会に恵まれませんでした。

上記記事にも掲載されているニューノーマルのUSJを取材させていただけるということで、「キャパシティコントロールされた贅沢なパーク空間では、今まで気づけなかったエリアごとの拘りにも気付ける」という文字を見たときに、「使うなら今だな」、と直感で感じました。出発前夜に、これまたいつか使ってみたいと思っていたフィルム2本を用意したのです。

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1本目のフィルム

写真を撮る贅沢さ、ってなんでしょうか。私含め、なかなかカメラと言えばデジタルな世代の人間にはわからなかった感覚ではあるのですが、巻き上げダイアルを巻いているとき、これは「贅沢」だな、と思うときがあります。フィルム代とか、現像代とか、お金のことはもちろんそうですが、これからこのフィルムには現像に関わる人の手だったり、そもそも現代の物に比べてうんと手間のかかるカメラを扱って写していく自分の手がかかていって、写真という形になっていくんだと考えると、それはそれは贅沢なことだなあと思うわけです。

入り組んだデランシー・ストリートは反射が面白い。

 

ドア上の絢爛な装飾と夏の日差しが作り出す木陰が対比した。

見上げても撮るものだらけのデランシー・ストリート。

しかしなかなかこの贅沢さ、が分かってしまうと途端にシャッターを切るのが難しくなってしまいます。仕上がったものを見ていても、ちょっとした迷いみたいなものがフレームに充満しているように感じてしまいます。

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2本目のフィルム

1本目に選んだフィルムは実は3本セット売りだったので、そのフィルムだけを持って出かけるつもりをしていました。しかし前日夜の家電量販店、フィルム売り場で「いやこれ気になるなあ、でもちょっと高いしなあ」と悩んでいたときに、これまた直感が「こっちのフィルムも買って行け」と言った気がして買ったのが2本目のフィルムでした。

眼前に広がる、時折独り占めをしているかのような感覚に陥るユニバーサル・スタジオ・ジャパンの風景。やっと気づいたのです。私がなにより「贅沢」しなければいけなかったのです。そこに気づいてからの72枚は、あっという間でした。

一番メルズっぽいな、と思う中央の車のボディーカラーが空にそのまま溶け出ていった。

澄んだ水面は空の色と同じになって溶けていく。

アミティ・ビレッジの郵便受。シャドウがしっかりと出ていてビンテージらしい雰囲気が合っている

パープルにもオレンジにも取れる木々の色は一見サイケデリックだが自然な秋色にも見える。

デランシー・ストリート、映り込む世界も独り占め。

本当は何色のストライプだったのだろう。そんなことはどうでも良くなり、この色彩世界に溺れたくなってしまう。

今回の”View Finder”

初めて持ち出したハーフ判フィルムカメラ「OLYMPUS PEN  EE-2」固定焦点、F3.5〜16の絞り値と2段階のシャッタースピードをレンズ周りのセレン素子で測光し組み合わせて撮影する。電池いらずのプログラムAEという愛すべきロー?テクカメラ。

ハーフ判フィルムカメラ「OLYMPUS PEN EE-2」

そして登場した2本のフィルムがこちら。いずれも実験的でクリエイティブなアナログ写真にぴったりなアイテムが揃うLomographyから、 “1本目” が「Color Negative 100」、 “2本目” が「LOMOCHROME Purple XR 100-400」でした。ちなみにPurple Chrome XRはISOを100にて現像。

Lomography「LOMOCHROME Purple XR 100-400(画像左)」「Color Negative 100(画像右)」

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エピローグ

今回は、”ニューノーマルUSJ”をハーフ判で贅沢に、アナログに撮り歩きました。なによりも写真をを見てわかっていただけると思うのですが、全く人が写り込まないシーンが撮れる瞬間もあって、一呼吸置いて、出来上がってくる画を想像して撮るスタイルにぴったりの条件の中、シャッターを切っていくことができました。元々写真は撮り手の内面が強く写り込むと信じて止まない方ですが、フィルムで撮っているときはその性格がより強い気がします。本当に2本目のフィルムからは自由に贅沢に撮っていることが見えてきますね。次はどんなStyleを探しに行きましょうか…。

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