2021年3月31日に20周年を迎えたユニバーサル・スタジオ・ジャパン。その2週間前には新エリア「スーパー・ニンテンドー・ワールド」がオープンしました。
ユニバーサル・スタジオ・ジャパンの展望、新エリアのこだわりを、関係者へのインタビュー・取材から探ります。
アトラクションではない“新しいカテゴリー”
スーパー・ニンテンドー・ワールドでは、2つのアトラクションの他に『パワーアップバンド・キーチャレンジ』が展開されています。
クッパJr.からゴールデンキノコを取り返すというストーリーで、ゲストはパワーアップバンド(有料)を使い、エリアの各所を巡りカギを集め、ボスバトルに挑みます。5つのキーチャレンジとボスバトルは、どれも体を動かしてプレイするもので、動きが足りなければクリアできません。
そしてこのアクティビティは、アトラクションにカウントされていないのです。
「ゲームとしてアトラクションとは別のものとして楽しんで頂けるというところで、新しいカテゴリーのものなのかなという風に思います」(合同会社ユー・エス・ジェイ マーケティング コミュニケーション部 山本歩部長 以下「」内同氏)。
様々な形で貯まるコイン
パワーアップバンドは、エリア内のあちこちにあるハテナブロックを叩いたり、ミニゲームにチャレンジしたりすることで、コインを貯めることができます。
コインは、メインアトラクション『マリオカート〜クッパの挑戦状〜』でも溜まります。『マリオカート〜クッパの挑戦状〜』は、「今までのテーマパークのアトラクションと違って、ゲーム性というか、競争性が高」く、「そこが結構特徴的」なアトラクション。1回乗ったら何コイン貯まるという形式ではなく、アトラクションで稼いだスコアがそのままコインとなって貯まるというシステムです。
「ここではパワーアップバンドを使いながらコインを貯めることができますし、パワーアップバンドがなくてもゲームの中ではクッパと戦い、一緒に走った仲間たちとも戦うということができる仕組みになっています」と、パワーアップバンドでのコイン獲得を利用した新しさがあります。
次回来たときより楽しさが増える“全く画期的な形”
パワーアップバンドの仕組みで非常に特徴的なのは、次回来園した際にも同じパワーアップバンドが使えること。
「1回目で貯めたものが、一生このエリアがある限り使えるんですね。なのでずっとレコードが残っていくことになります。今までってテーマパークに行ってもその場っきりだったんだけれど、前回の結果が次に繋がっていって、それによってさらに楽しさが増えるというのが、全く画期的な形でして」と、テーマパークにおける新しい形を示しています。
獲得したコインは公式アプリとパワーアップバンドを連携させることで、いつでも確認可能です。アプリでは、獲得したコインの他に、様々なアクティビティや隠し要素を体験することで貯まるスタンプも見られます。
「スタンプもコレクタブルな楽しさがあります。」
一里塚を達成できた
スーパー・ニンテンドー・ワールドでは、パワーアップバンドを導入することで、新しい遊び方を提案し、実際にアトラクションではない新しいカテゴリーとして『パワーアップバンド・キーチャレンジ』を生み出しました。
「いろんな新しいカテゴリーのことができるかなと思いますし、最新のテクノロジーでアプリとパワーアップバンドを連動させて、連続して継続してスコアが残っていてシステムとか、そういうところとかやっぱり今までの他のテーマパークも含めてやってこなかった新しい体験、新しいテクノロジーとエンターテイメントの融合というところを今回目指していて、それは1つ新しい基準というか一里塚というかそういうものを今回達成できたんじゃないかなあという風に思っています。」
新しいテクノロジーとエンターテイメントの融合により、テーマパークの新たな一里塚を達成しています。
ちなみに山本部長のパワーアップバンドはルイージのデザイン。理由を聞いたところ、「息子がキノピオを買って、お父さんこれ買ってということで、これにしました」とのことでした。
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