開業延期で“20周年第1弾”になった新エリアとコロナ後の見通し

2021年4月11日 あとなび

グランドオープン・セレモニーでスーパー・ニンテンドー・ワールドに足を踏み入れる(左から)ボニエ社長、ルイージ、マリオ、宮本茂さん

2021年3月31日に20周年を迎えたユニバーサル・スタジオ・ジャパン。

その2週間前には新エリア「スーパー・ニンテンドー・ワールド」がオープンしました。

ユニバーサル・スタジオ・ジャパンの展望、新エリアのこだわりを、関係者へのインタビュー・取材から探ります。

臨時休園を経て1年越しの開業

「スーパー・ニンテンドー・ワールド」は元々「東京オリンピック前開業」の予定でした。

つまり当初は2020年夏にオープンする予定でしたが、東京オリンピックもスーパー・ニンテンドー・ワールドも延期となってしまいました。

さらに2021年2月4日のオープンを発表するも、2度目の緊急事態宣言で再延期に。

3月18日にようやくオープンを迎えました。

合同会社ユー・エス・ジェイ マーケティング コミュニケーション部 山本学部長は「本来であれば昨年夏に開くはずだったこのエリアが、新型コロナウイルスによってどんどんと遅れてきて、やっとこの日を迎えられたということが非常に感無量ですし、嬉しく思っています」とコメントしています。

異例の長期間テクニカルリハーサルを実施

1年近く遅れてオープンになりましたが、ボニエ社長も山本部長も、1年は無駄ではなく、クオリティを上げるのに有効な期間だったことを強調しています。

合同会社ユー・エス・ジェイ J.L.ボニエ社長CEOが「しばらくの間テクニカルリハーサルを行ってきました」と指摘する通り、1月から3月にかけてテクニカルリハーサルと称して一般ゲストを入場させたテスト運営を実施。

再延期に伴い異例の長期間にわたったテクニカルリハーサルにより、「アトラクション自体もクルーたちも完璧な状態で皆様をお迎えできる、怪我の功名というか、本当に自信を持って皆さんにお届けできる」(山本部長)状態に持っていきました。

ユニバーサル・スタジオ・ジャパンでは、緊急事態宣言解除後の移行期間に時差退場を促す取り組みを行ったため、スーパー・ニンテンドー・ワールドの営業時間は事実上1日14時間営業という、最新アトラクションの稼働時間としては異例の長さとなりました。

これが実現できたのも、長期間のテクニカルリハーサルによるものが大きいでしょう。

20周年という節目に

合同会社ユー・エス・ジェイ マーケティング コミュニケーション部 山本学部長

スーパー・ニンテンドー・ワールドのオープンが大幅に遅れたことにより、結果的に20周年アニバーサリーの幕開けを飾るオープンになりました。

このことについて山本部長は、「20周年というのは我々にとっては非常に大きな節目ですし、今年から新しいカンパニースローガンとして『NO LIMIT!』ということになっているんですが、我々のやりたい、実現したい世界というのは、どんどんどんどん皆さんを楽しませていく世界ですので、そういう意味では、20周年の第1弾としてこのエリアを開けられるというのは、我々にとってみると一つ区切りとしては良かったのかなという気もいたします」とコメント。

「いずれは“オールドノーマル”に戻る」

合同会社ユー・エス・ジェイ J.L.ボニエ社長CEO

今度はまん延防止等重点措置が適用され、なかなか状況が改善しないユニバーサル・スタジオ・ジャパン。

そんな中で20周年を迎えたことについて、ボニエ社長は「この20年間USJはゲストの皆様に支えられ、皆様と一緒に作り上げてきました。COVID-19が世界に影を落とす今だからこそ、明るい希望と笑顔を皆さんにお届けしたいと思っています」とコメント。

コロナ禍の中で、昨年10月には村山副社長が「明らかに、日本人の中に新しい遊び方、新しい時間の過ごし方が生まれてきていると思っています」と時代の変化を語っていました。

そして、今回ボニエ社長は「今はコロナ禍ですが、いずれは通常に戻るのではないかと思っております」と先の見通しを明かしました。

「今は“ニューノーマル”という中で皆さん生活をされているわけですが、いずれは“オールドノーマル”、以前の状態に戻るのではないかと思っております」と、コロナ前の状態に戻ると見ています。

 

スーパー・ニンテンドー・ワールドは、世界で最初に日本でオープンすることが最初から決まっていたプロジェクトでした。

任天堂の宮本さんがグランドオープン・セレモニーで「このコロナウイルス感染症が落ち着いた日には、世界中の皆さんに、このユニバーサル・スタジオ・ジャパンに来て欲しいと思っています」とスピーチした通り、インバウンドの起爆剤として期待されているプロジェクト。

全身を動かして遊ぶスーパー・ニンテンドー・ワールドのコンセプトは、「リモートで家にずっといてという中で、みんなの心が解放されるということに、結果としてなったのかな」(山本部長)というように、“オールドノーマル”に戻るための大切な要素なのかもしれません。

ユニバーサル・スタジオ・ジャパンでは、暗い世の中でも人々を楽しませ“超元気”にする姿勢をトップの人々が率先して語り示しています。

©︎Nintendo
※記事の内容は取材時の情報です。掲載している情報が変更になっている場合があります。

-