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チリー・ゴンザレスと「健全に」クリスマスを悲しむ

2020年12月24日 いぬ

12月ですね。遊園地は今、コロナ感染拡大が続くなかでも、少しでもやれることをやろうと、クリスマス一色にあわせにきていると思います。私は、残念ながらコロナ絡みの事情で今年はもう遊園地に行くことはないのですが、この情勢でどんな風なクリスマスが行われるのか、ちょっと気になります。平時でも私はクリスマスシーズンの激混み遊園地に行くことはあまりないのですが天邪鬼なもので、行きたくても行けないような状態が続くと、ちょっと覗いてみたくなります。

さて、今回紹介するのは、先月発売されたばかりのクリスマスアルバムです。

まず、1曲目を聴いてみてください。おなじみ、クリスマススタンダードの「きよしこの夜」ですがマイナー調になっており、小学生男子大爆笑・大喜びな感じで、「もしや、この調子で全曲いくのか」と思いましたが、そんな単純なものではありませんでした。メリハリのあるアレンジで、全体的に滑稽なほどの悲しさに溢れているのになぜか美しく響いて、癒されます。ただの企画盤ではなく、相当に練られたアルバムだということがわかります。今年はどうも普通のハッピーなクリスマスソングを聴いても、あまりにも現実の惨状とかけ離れすぎていてどうもノレなかったのですが、これはバッチリです。

クリスマスもガシガシ、感染症対策して遊園地に行くぞ!という方もいると思いますが、やはり諸々の事情でお出かけもできない方も多いと思います。あと、GoTo切られたり。そんな方は、ぜひ、このチリー・ゴンザレスのクリスマスアルバムで「健全に」悲しんでみてはいかがでしょうか。

チリー・ゴンザレスについて

カナダ生まれで、活動拠点はヨーロッパ(ヨーロッパでの評価がとても高いです)、ヒップホップのトラックメーカーとして活動している思ったら、突然、全曲オリジナルのピアノソロアルバムを出したりと、かなり変わった人です。ライブもとても変態で、クラシックコンサート会場で汗を巻き散らかしながらピアノ演奏したあとに観客席にダイブしたりします。ただ、やはりすごいなと思うのは、ゴンザレスはパフォーマーではなく、あくまでも音楽アーティストとして、一流の楽曲を作るところです。一度、カナダでライブを見たことがあるのですが、まずしゃべりがめちゃくちゃおもしろい!演出もかなり変わっていて、会場の電気を全部消した状態で演奏したり、ピアノ弾きながらラップしたり、ストリングスのメンバーがどうやら誕生日だったようで、ハッピーバースデーをマイナー調で壮大に演奏して爆笑を誘ったり(十八番のようです)、ファイストがスペシャルゲストで登場したり、これでもかとエンタメ要素を詰め込んだ内容で楽しかったです。ちょっと変わったショーが好きなテーマパークファンにも、自信を持ってお勧めできます。ちなみに、私の人生のベストライブは、もしかしたらカナダで見たチリー・ゴンザレスかもしれません。あと、豆知識ですが兄はアナ雪作曲家のクリストフ・ベックです。兄弟して才能に溢れていますね。

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アルバムからのおすすめ曲

この曲だけカバーではなく、このアルバムのために書き下ろされた曲みたいです。最初聴いた時はあまりの名曲っぷりに「こんなクリスマスソングあったかな」と思ったくらい。歌は、iPodのCMでおなじみのファイスト。PVも2020年のクリスマス感が溢れていますね。たぶん、新しいスタンダードになりうるんじゃないでしょうか。

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おすすめアルバム

まずは、これを聴いてほしいです。こんな名曲集があっていいのでしょうか。楽譜も買いました。気に入ったら、Solo Pianoシリーズ(3作出ています)を聴いていくのをお勧めします。

※記事の内容は取材時の情報です。掲載している情報が変更になっている場合があります。
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