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東京ディズニーランド40年間のデイパレード 全13本を振り返る

2023年4月15日 加坂 紳

40周年を迎えた東京ディズニーランド。今回は、40年間パークを飾ってきたデイパレードを振り返ります。

東京ディズニーランド・パレード

開園日となる1983年4月15日から、1988年3月まで公演された初代パレード。

パークテーマソングである「東京ディズニーランド・イズ・ユア・ランド」をパレードのメインソングに起用し、ワールドバザール、ウエスタンランド、アドベンチャーランド、トゥモローランド、ファンタジーランドといった開園と同時に存在したパークエリアをフロートで紹介する、パークの魅力を伝えるパレードとなりました。パレードの先頭は東京ディズニーランドバンドが生演奏で飾り、その後ミッキーやミニーが登場。スペシャルイベントにも柔軟に対応し、様々なバージョンを楽しめました。

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ディズニー・クラシックス・オン・パレード

東京ディズニーランドの5周年を記念し、「東京ディズニーランド5thアニバーサリー・スペシャルパレード」として、1988年4月15日より1991年4月まで公演された2代目パレード。

パレードのメインソングはカリフォルニアのディズニーランド30周年を記念した番組にて1985年に歌唱された「Big Enough for Disneyland’s Big Three O」。その後、東京ディズニーランドのスペシャルイベント等でも使用され、曲名を「Is There a Band Big Enough」に改め、5周年記念のテーマソング、そしてパレードソングにも起用されました。ミッキー、ミニー等を先頭にディズニークラシック映画の数々をフロートで再現しました。

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ディズニー・パーティグラ・パレード

1991年4月15日より1993年4月8日まで開催された3代目パレード。

1990年1月11日より1990年11月18日まで、カリフォルニアのディズニーランドにて公演されたパレード「パーティグラ・パレード」をパレードフロートを日本に運び公演した珍しい形態のパレードです。東京ディズニーランドで使用したパレードフロートを輸出した事は多々ありますが、輸入したケースはとても珍しいもの。ミッキー、ミニー、ドナルド、グーフィー、プルートが高さ12mのバルーン(風船)でフロートに設置されており、インパクト抜群。パレードのメインソングもオリジナル公演同様のオリジナル楽曲「カーニバル」を起用。

パレードの先頭は東京ディズニーランドバンドやディズニーキャラクター達が飾り、その後豪華なフロートが続々と登場。「ディズニー・パーティグラ・パレード」にて映画『リトル・マーメイド』(1989年公開)のキャラクターはレギューラーパレード初登場となりました。アメリカ・ニューオーリンズのカーニバル、「マルディグラ」をディズニー流に再現しており、ビーズのネックレスなどをゲストに配りながら進行。竹馬のような人間を嵩上げする「スティルツ」も起用されました。パレードが途中停止し、ショーモードを行うスタイルとなっており、このパレードで昨今は主流になったゲスト参加のダンスシーンが初めて登場しました。

ディズニー・ファンタジー・オン・パレード

東京ディズニーランドの10周年を記念し「東京ディズニーランド10thアニバーサリー・スペシャルパレード」として、 1993年4月12日より1998年4月まで公演された4代目パレード。

テーマソングはパレードタイトル同様のオリジナル楽曲「ディズニー・ファンタジー・オン・パレードのテーマ」を用い、パレード開始時に流れるだけでなく、全10ユニット(フロート)において、各ユニットにおける曲スタートのタイミングでも用いられました。ミッキー、ミニー等を先頭にディズニー映画の世界観をフロートで再現。「ディズニー・ファンタジー・オン・パレード」にて映画『美女と野獣』(1991年公開)のキャラクターはレギューラーパレード初登場となりました。

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ディズニー・カーニバル

東京ディズニーランドの15周年を記念し「東京ディズニーランド15thアニバーサリー・スペシャルパレード」として、 1998年4月15日から1999年11月4日まで公演された5代目パレード。

パレードのメインソングはアニバーサリーソングでもある「ディズニー・カーニバル」。王国史上最大のカーニバルと題して、日本、カリブ、リオ、ベネチア、マルディグラといった世界のお祭りをディズニー流に再現した5つのユニット、全16フロートのパレード。パレードルートで3回停止し、ショーが繰り広げられました。

ディズニー・ミレニアム・カーニバル

2000年、ミレニアムの到来を記念して、1999年12月26日から2000年4月8日まで短期間開催された6代目パレード。

「ディズニー・カーニバル」の構成など骨格はそのままに、ミッキーのコスチュームが使者スタイルに代わり、ショーモードの楽曲がミレニアムカウントダウンパレードでも使われた「ア・ニュー・デイ」に変更されました。

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ディズニー・オン・パレード/100イヤーズ・オブ・マジック

ウォルト・ディズニーの生誕100周年(2001年12月5日)を記念して、2000年4月12日から2003年1月21日まで開催された7代目パレード。

ウォルト・ディズニーによりスタートしたディズニーアニメーションの歴史を3つの時代に分け、振り返ります。『プレーン・クレイジー』や「シリー・シンフォニー」シリーズ等の初期作品から、ピクサー制作の当時最新作となった『トイ・ストーリー2』まで、数多くの作品のキャラクターが登場しました。ロゴフロートに続き、「ディズニー・パーティグラ・パレード」以来の大型のバルーンフロートは、初期作品の『ミッキーの大演奏会』のミッキーを再現。パレードのメインソングはオリジナルの「ディズニー・オン・パレード」。軽快な楽曲と共に、バルーンフロートが強く記憶に残るものとなりました。

2002年4月12日よりデイパレード初のスポンサーとして「NTTドコモ」が提供。以後、最新パレードまで提供しています。東京ディズニーランドでの公演終了後、バルーンフロートを含む一部のフロートが香港ディズニーランドの初代パレード「ディズニー・オン・パレード」の前半部分に使用するため輸出され、2005年から2010年まで活躍しました。

ディズニー・ドリームス・オン・パレード

東京ディズニーランドの20周年を記念し「東京ディズニーランド20thアニバーサリー・スペシャルパレード」として、 2003年1月25日から2006年3月30日まで公演された8代目パレード。

東京ディズニーランドの7つのテーマエリアを紹介するパレードで、各エリアを再現したフロートは全18台。これは、2023年現在、デイパレードとして最大の台数を誇ります。途中3回停止し、ショーモードを実施。シンデレラ城近くで行われるショーモード2回目において、ミッキーの乗るフロート「シューティングスター」がパートナーズ像付近に停止するようなフロート順になっています。パレードのメインソングはオリジナルの「ディズニー・ドリームス・オン・パレード」、ショーモードにて20周年テーマソングの「メイク・ア・ウィッシュ」が使用されています。

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ディズニー・ドリームス・オン・パレード“ムービン・オン”

「ディズニー・ドリームス・オン・パレード」をリニューアルする形で、2006年3月31日から2008年4月7日まで公演された9代目パレード。

オリジナル版の「ディズニー・ドリームス・オン・パレード」同様、東京ディズニーランドの7つのテーマエリアを紹介します。「ディズニー・ドリームス・オン・パレード」と異なり、パレードの先頭はギャラクティック・レンジャーズまたは東京ディズニーランドバンドの生演奏でスタートし、フロートの順番は大幅に変更され、ミッキーの乗るフロート「シューティングスター」が先頭になりました。停止からのショーモードはなくなり、全通過型となりました。パレードのメインソングはオリジナルの「Kingdom Magic」、こちらの曲はカリフォルニアのディズニーランドのパレード「Disney Dreams Come True Parade」でも2006年8月から2008年11月まで使用されました。

ジュビレーション!

東京ディズニーランドの25周年を記念し「東京ディズニーランド25thアニバーサリー・スペシャルパレード」として、 2008年4月15日から2013年4月5日まで公演された10代目パレード。

25thイベント期間中の2009年4月14日までは途中4回停止し、ショーモードを実施。2009年4月15日以降は停止なしの通過型パレードとなりました。

ミニーを先頭にディズニー映画の世界観再現したフロートは大型で迫力のある見どころいっぱいの構成。「フォレストフレンズ」はファンタジアの森の精が舞う、長めのフロートに(公演途中から短縮)。「パイレーツムーン」は海賊船がゆりかごのようなにダイナミックに動き、ピーター・パンとフック船長が空中で戦い、ピノキオが主役の「バブルス」ではピエロが空を舞いました。ミッキーたちが乗り、最後を飾る「フィナーレ」では大きく回転するサーカスのような人力の仕掛けもあり、魅力あふれるパレードとなりました。

パレードのメインソングはオリジナル楽曲「トレジャー・ザ・モーメント」と『ティガー・ムービー』の「ユア・ハート・ウィル・リード・ユー・ホーム」の2曲が使われ、ショーモードでは当時流行したディズニーチャンネルの映画『ハイスクール・ミュージカル2』より「What time is it?」と25周年アニバーサリーテーマソング「魔法の鍵 〜The Dream Goes On」が使用されています。

「ジュビレーション!」のフロートは完成度の高さと魅力あふれる仕掛けにより、海外のディズニーパークに数多く輸出されました。「ジャングル・サファリ」と「パイレーツムーン」はディズニーランド・パリ25周年記念のデイパレード「Disney Stars on Parade」で2017年3月26日より使用され、現在も稼働しています。そのほかに、「プリンセスガーデン」と「バブルス」がフロリダ ウォルト・ディズニー・ワールド・リゾートのマジックキングダムの「Disney Festival of Fantasy Parade」にて、2014年3月9日より使用され、現在も稼働しています。「ピクサーパルズ」より、リトルグリーンメンのフロートはカリフォルニア ディズニーランドの夜のパレード「Disney Paint the Night」にて、2015年6月から2018年11月まで使用されましたが、現在は休演中です。

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ハピネス・イズ・ヒア

東京ディズニーランドの30周年を記念し「東京ディズニーランド30thアニバーサリー・スペシャルパレード」として、 2013年4月15日から2014年3月20日まで公演された11代目パレード。

基本は通過型のパレードですが、30thフィナーレイベント期間中の2014年1月14日から3月20日までは途中3回停止し、3箇所で異なるショーモードを実施し、ゲスト参加シーンもありました。パレードのメインソングはアニバーサリーソングでもある「ハピネス・イズ・ヒア」、ショーモードではパークテーマソングの「東京ディズニーランド・イズ・ユア・ランド」に加え、ディズニー映画の様々な音楽が使用されました。

メインソングとなる「ハピネス・イズ・ヒア」の歌詞にあるように、カルーセル、つまり、回転木馬が止まらずに延々に続くことを主題に置いたパレードとなっているため、数々のディズニーキャラクターが回転木馬に乗って登場します。先頭を飾るのは回転木馬に乗るグーフィー。続いて、ドラムを叩くミッキーのおもちゃ型のフロートが登場します。このおもちゃは1937年に発売されたフィッシャープライスというメーカーの実際にあったおもちゃをフロートにしたものとなっており、このフロートはカリフォルニア ディズニーランドのお昼のパレード「ミッキーのサウンド・セーショナル・パレード」にて2019年1月より7月まで使用されました。最後を飾る「フィナーレユニット」にはミッキー、ミニー、ドナルド、デイジー、チップとデール、プルートとミッキー&フレンズが大集合。ドナルド、デイジーの乗るフロートには青い鳥が回転木馬となり、ミッキーやミニーを乗せています。最後のフロートには30周年アニバーサリーのキーアイテムとなった「ハピネス・バルーン」によって満たされた高さ12mと大きな気球にミッキーとミニーが乗り、今にも飛び出しそうな迫力のある見た目となっています。

ドリーミング・アップ!

東京ディズニーランドの35周年を記念し「東京ディズニーランド35thアニバーサリー・スペシャルパレード」として、 2018年4月15日から2023年4月9日まで公演された12代目パレード。

基本は通過型のパレードですが、35thフィナーレイベント期間中の2019年1月11日から3月25日までは途中3回停止し、3箇所でショーモードを実施し、ゲスト参加シーンもありました。「アップ!」の名の通り、浮遊感や躍動感フロートに取り入れており、キャラクターが空中を飛ぶイメージも加味されています。ディズニー映画『ベイマックス』のベイマックスがフロートの一部として、ライブキャラクターとしてはヒロが初登場しました。パレードのメインソングはオリジナル楽曲「ドリーミング・アップ!」が使われ、ショーモードでは35周年アニバーサリーテーマソング「Brand New Day」が使用されました。

新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受け、2020年2月29日から2021年4月18日まで休演。再開後もソーシャルディスタンスの確保を理由にダンサー等の出演者数削減をしたまま、最終日を迎えました。

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ディズニー・ハーモニー・イン・カラー

東京ディズニーランドの40周年を記念し「東京ディズニーランド40thアニバーサリー・スペシャルパレード」として、 2023年4月15日から公演中の13代目パレード。

“色あざやかな、ハーモニーの世界へ”をテーマとした通過型のパレード。ディズニーの仲間たちの新たな冒険や勇気、家族のきずなや友情を、色とりどりの花びらとともにディズニー映画、ディズニー&ピクサー映画のさまざまな物語を通じて表現。先頭を飾るのはティンカーベル。七色(ナナイロ)の虹とたくさんの花びらで彩られたフロートに乗り、まるでカラフルな花びらが舞い上がるように色鮮やかなディズニーの世界が広がっていきます。 フィナーレでは、すべての夢が色あざやかなハーモニーとなり広がっていくよう願いが込められたフロートが登場し、ゲストを素晴らしいハーモニーの世界へといざないます。ミッキーやおなじみの仲間たちのほか、ディズニー映画『ズートピア』やディズニー&ピクサー映画『リメンバー・ミー』などのキャラクターも登場します。クロウハウザー、ヴァネロペ、ラルフ、ワサビ、フレッド、ハニー・レモン、ゴー・ゴーがパレード初登場となりました。

©Disney
※記事の内容は取材時の情報です。掲載している情報が変更になっている場合があります。
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