ムーミンバレーパーク5周年へ 新社長が語る新たな位置付け「飯能全体の魅力を伝えていく施設に」

ムーミンバレーパークを運営する株式会社ムーミン物語は、小幡匡志氏が、2023年10月より代表取締役社長に就任しました。

小幡新社長がインタビューに応じ、ムーミンバレーパークの今後について語りました。

開業時から管理部門役員を務めた新社長

ムーミンバレーパークを運営する株式会社ムーミン物語は、伊東久美子氏から社長を交代。新たに小幡匡志氏が就任しました。

小幡新社長はムーミンバレーパークの開業時から、管理部門の役員として携わっており、親会社フィンテック グローバル株式会社の執行役員メッツァ統括担当も務めています。

岐阜出身の小幡新社長は、子供の頃はナガシマスパーランドや日本モンキーパークに訪れていたそう。父親になり子供を定期的に連れていく中で、日常から離れた環境や普段体験できないものが体験できるのがテーマパークなどのレジャー施設だと考えていると語りました。

なお、退任した伊東前社長は非常勤の取締役として残っており、経営体制としては変わっていないとしています。

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2024年3月で5周年

ムーミンバレーパークは2019年3月16日に開業。2024年春で5周年を迎えます。

5周年は年間を通したアニバーサリーを実施すると予告。5周年を記念した新施策や、アニバーサリー内でのシーズナルイベント展開を予定しています。

2023年4月にはボーネルンド監修の屋内型あそび場「ムーミン谷のあそびのひろば」がオープン。北欧のWell-beingな体験をしてもらうべく、段階的な改装を行うと発表していましたが、今回の冬イベント「ウインターワンダーランド イン ムーミンバレーパーク」のために設置した光の演出自体は、冬に限らず春以降も一つの設備投資として活用していく考えも明かしました。

宮沢湖温泉 喜楽里別邸と初の連携

冬の施策では、新たに「宮沢湖温泉 喜楽里別邸」入館券とのセットチケットも発売。メッツァに隣接する喜楽里とは、これまで駐車場の相互利用や行き来できるルートの整備は行なっていたものの、初めての送客連携施策となります。相互送客について社長は「本来やるべき施策だった」と振り返ります。

プロジェクションマッピングや花火で冬の夜を楽しむイベントを展開する中で、冷えた体を温泉で温めてほしいという思いから、温泉とテーマパークが融合するきっかけを見つけ、実施が決定。

これまで、ムーミンのIPを使うことに対して慎重になっている部分があったと振り返り、本国のライセンサーも日本でのテーマパーク展開が初めてということで、どうIPを活用するか試行錯誤しながら、何ができるかをお互い理解しながら進んできたそう。

5年間の運営を経て、新たな連携も積極的にやっていく姿勢に大きく変わったそうです。

飯能全体の魅力を伝えていく施設にアップデート

5周年を迎え、メッツァ全体で魅力を作って、その中のパークという新たな位置付けを目指し、「飯能全体の魅力を伝えていく施設になりたい」と表明。

これからはムーミンバレーパークだけでなく、飯能全体の魅力を伝えていく施設になりたいとし、飯能の施設や市との連携を行いながら、飯能エリア全体を楽しんでもらうための軸としてのメッツァという姿を目指します。

例えば、バスツアーでメッツァと近くのお茶屋で茶摘みのツアーを行うといった、地元の名所と組み合わせた取り組みを進めていく姿勢を示しました。

ムーミンバレーパーク、メッツァ、飯能市を楽しんでもらうようにすることが新しい役割、次のステップの施策だとし、飯能のエリアを売っていく中の1つのコンテンツとして、メッツァやムーミンバレーパークでは北欧体験が楽しめると説明。「『地元の皆さんと共に』」を明解に打ち出していく」と語りました。