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ハウステンボス髙村新社長 OLCからの転身を決めた4つのポイント

2023年10月4日 あとなび

ハウステンボス株式会社 髙村耕太郎社長

ハウステンボスの新社長に2023年10月1日(日)就任した髙村耕太郎氏。前日までオリエンタルランド(OLC)で執行役員として経営戦略を担当していた中で、ハウステンボスの社長を引き受けた経緯を、2023年10月3日(火)の社長就任会見で話しました。

約1ヶ月で社長就任を決断

(右から)ハウステンボス株式会社 髙村耕太郎社長、坂口克彦会長

髙村氏を招聘したのは、ハウステンボスの100%株主であるPAGの伊藤宏一共同代表。PAGは2022年8月にHISからハウステンボスを買収しました。伊藤氏はHIS時代からハウステンボス社長だった坂口克彦氏に社長続投を依頼しましたが、その際に「中長期でハウステンボスが発展するために一回り若い社長を招聘したい」と話しており、坂口氏曰く時間がかかったが1年かけて新社長を迎えることが実現しました。なお、坂口氏は会長に就任しています。

新たなハウステンボスの社長を迎えるにあたり、2023年6月末〜7月頭に伊藤氏から髙村氏に打診。7月中には社長就任を伝えたそうで、髙村氏は短期間で決断しました。

就任挨拶会見の中で、髙村新社長は、ハウステンボス経営に携わることを決めた理由を4点挙げました。

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1. PAGの長期的な視点

ハウステンボスの100%株主は香港の投資会社PAG。打診を受けた初めは少し不安な部分があったそうですが、受諾までの1ヶ月間でPAG側と何度も話をしていく中で、意外だったと振り返るのが、PAGの長期的な視点です。

テーマパークは色々な業種の中でも非常に足の長い産業とし、PAG側の誰もが、いわゆる投資ファンドとしてお金を出していくだけでなく、ハウステンボスという事業を非常に長期の視点で見ていたことから、PAGに対する信頼感が非常に高い形で持て、「この人たちなら一緒にやっていけるんじゃないか」といいます。

10年、20年単位で長崎・ハウステンボスを良くしていくところに貢献してほしいと社長就任を打診されたといい、投資会社なのでどこかで売却することになるものの、その後も良い形にしてもらえる体制にしてほしいと最初から言われていると明かしました。

長期的な視点を持っている方たちとならば一緒に事業ができるなと感じ、社長就任を決めました。

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2. 刀の存在

ハウステンボスはPAGによる買収時に森岡氏率いる「刀」にブランディング依頼を行なっています。髙村社長就任の前週にも、刀による新ブランドテーマと中長期戦略の発表が行われました。

髙村社長は、刀がハウステンボスを新しい形で変えていくところで、中長期の大きなマーケティングパートナーとして支援してもらえるのは非常に心強いと話しました。

前職OLCでは、中長期の計画を組んで実行しているという役割を担っていましたが、「やや上流行程」だとしオペレーションしてもらうところは他の部隊にやってもらうことが多かったと説明。戦略はいくら良いものを描いても、それ自体を実行に移していくプロセスとパワーを持っているかはすごく大事だとテーマパーク業界での経験による考えを踏まえ、刀について「すごく優秀な戦略を選ぶのも特徴だが、それを実行プランに落としてワークさせていくところのパワーがすごく強い会社」と評しました。

このような刀のメンバーの支援を受けた上で新しいスタートが切れるというのは非常に心強いと、社長就任にあたっての環境面の良さを挙げました。

3. 従業員のモチベーション

髙村社長は就任を決める1ヶ月の間に、自身でハウステンボスを訪れました。ハウステンボスは二十数年ぶりだったそうですが、一番印象に残ったのは、それぞれのサービスを提供している人がすごく一生懸命、来ているゲストを喜ばせようとか、もっと良い形で過ごしてもらおうとか、個人個人の熱量をすごく感じたこと。

テーマパーク・テーマリゾートを新しい形に変えていく中で、どんなに良い戦略を描いても、働いている方のモチベーションが一定以上ないと全体を引っ張っていくのは難しい年、ベース部分でパークを良くしていこう、サービスを良くしようと思っている方たちが現場にたくさんいるのは心強いと語りました。

また、坂口会長と話した際にも、コロナ禍でテーマパーク産業は非常に厳しかったが、その中でも組織力を強くしていく、個人のモチベーションを上げることに強く取り組んでいることがすごく伝わったとし、それがベースにあるのであれば、自分が力になって貢献していける部分もあるんじゃないかと思ったそう。

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4. 新たな環境で観光産業を良くしたい

最後に挙げたのは、髙村氏の個人的なビジョン。

コロナ禍では、観光産業が世界全般で「不要不急」と言われ大きなダメージを受け、働けなくなる人や会社が立ち行かなくなるケースが多発しました。髙村社長は、「不急」は分かるが「不要」ではないと思う中で、観光産業は人間を元気にしていく非常に大事な産業だと思っていると強調。

このような産業を、日本や世界で元気な形で維持し発展させていくためには、一つの会社で事業に携わるだけでなく、日本・世界と色々なところで産業を元気にしていく機会に恵まれるならば、こんなに良いキャリアはないと思っていたそうです。

そこにやってきたハウステンボスへの転職の打診。社長就任を決めた理由に長崎県の佐世保という場所にハウステンボスがあることは非常に大きいと語ります。

長崎の歴史的な文化は、日本独特な部分もあるし、昔から海外との交流の中で異国性もうまく混ざっている中で、すごく独特な雰囲気のエリアだとし、地形も非常に面白くて自然に囲まれていて、日本の中でも魅力的な地域だなと思っていたと振り返ります。

そのような地域で、テーマパークという海外から発生した事業をやれるというのは、東京ディズニーリゾートとは違った楽しさを長崎から発信できるのでは、と自分の中で妄想しているそう。

長崎・佐世保で観光産業、テーマリゾートを良くしていくという仕事に携われるのは、自分の人生の中でも非常に良い目標になると、個人のキャリアとしても魅力を説明しました。

※記事の内容は取材時の情報です。掲載している情報が変更になっている場合があります。
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