「ディズニー・オン・クラシック ~まほうの夜の音楽会 2020」が11月・12月に東京・名古屋・大阪で開催決定。
例年は全国ツアーを行なっているディズニー・オン・クラシックですが、今年は3都市13公演。
ディズニー音楽とディズニー・オン・クラシックを愛する人々が、厳しい情勢ながらも開催にこぎつけました。
第1回にオマージュを捧げるプログラム
今年の公演は全キャストが日本人という特別な回。
ヴォーカリストも初めて東京でオーディションが行われ、クラシックやオペラを中心に活躍する日本人8名が選ばれました。
プログラムは、2002年の第1回公演にオマージュを捧げる内容となります。
第1回の1曲目である「ディズニー・ファンティリュージョン!〜フェアリー・ガーデン」に始まり、クラシックなディズニー・プリンセスの楽曲、アラン・メンケンによるディズニー・プリンセスの楽曲などを予定。
第2幕では、『ピーター・パン2 ネバーランドの秘密』、『ライオン・キング』、そして『アナと雪の女王2』と、ディズニー・オン・クラシックが産声をあげた2002年に公開された映画から最新映画まで、ガラコン形式で展開されます。
オンラインで行われたプレゼンテーションでは、出演者それぞれが楽しみにしている楽曲について、その想いが語られました。
「コンパス・オブ・ユア・ハート」が変えた音楽人生
『アナと雪の女王2』でオラフ役を担当する又吉秀樹さんは、オンラインプレゼンテーションにて、自分の音楽人生に影響を与えたディズニー音楽として「コンパス・オブ・ユア・ハート」を挙げました。
去年までイタリアにいたんですけど、コンサートやレッスンなど、色々と過ごしている中で、急に思い通りに歌う事が出来ない時期が来て、どこにも行かず1週間くらい部屋にこもってスランプに陥っている中で、PCで色んな作品の音楽や動画を流していたんですけど、その中で「コンパス・オブ・ユア・ハート」が流れた時があって。
曲の冒頭の台詞部分「これから人生最高の旅が始まる。そうだろう?チャンドゥ!」というところが、それまでは何時も好きで聴いていたものが、ちょっと苦しく感じたんですね。
自分も本当は「最高の旅」をしたいと思ってイタリアに来たはずが、歌も歌いたくなくなってしまったという状態になった時に、それが苦しく聞こえて。
「コンパス・オブ・ユア・ハート」の歌い始めの歌詞にハッとなって、全部がスムーズに順調に行くことが最高の旅なんじゃなんくて、荒波があって、行く手が阻まれて、それでも一生懸命に進んだ時に得られる物が本当の宝なんだ。
それを聴いていてもたってもいられなくて、すぐに自分の楽譜を開いて勉強しよう、レッスンに行こうというエネルギーが湧いてきて、それからオーディションで結果が出たり、劇場に入る事が叶ったりして。
あの瞬間に「コンパス・オブ・ユア・ハート」が流れた事は僕にとって凄く大きかったです。
青木さん「ファンティリュージョン!を弾くのは涙が出てしまうかもしれません」
2002年の初回公演からディズニー・オン・クラシックに出演しているコンサートマスターの青木高志さん。
今年のプログラムで一番楽しみにしている楽曲を聞かれ、「やはり2002年の初回の1曲目に演奏した『ディズニー・ファンティリュージョン!』ですね」と答えました。
青木さん:あのとき日下部さん(ディズニー・オン・クラシック エグゼクティブ・プロデューサー)にもお伝えしたんですが、僕はディズニーが大好きで、むかし夫婦で年間パスポートを持っていたくらいです。なので、オリジナルの通りに演奏出来るというのが物凄く嬉しかったんですね。その後も何度も聴いていますが、個人的に好きな曲を演奏できるのは初回の頃から変わらず嬉しいんですね。春の公演がなくなって今年秋ができるかどうかという中で開催が決定して、その第1音にファンティリュージョン!を弾くのは涙が出てしまうかもしれません。
2020年公演のヴォーカリスト又吉秀樹さんも、最も楽しみな曲に「ディズニー・ファンティリュージョン!」を、自身が歌わない曲ながらも挙げました。
又吉さん:なかなかディズニーのテーマパークに行けなかったり、生の音楽に触れる機会もずっとなかった中で、お客様がワクワクしながら会場に集まって、あのオープニングのファンファーレが鳴って始まるという瞬間は想像しただけで涙が出るほど、感動的だろうな。袖で泣いていると思います。
ディズニー・オン・クラシック エグゼクティブ・プロデューサーとしてプログラムを組んだ日下部さんは、「『ディズニー・ファンティリュージョン!〜フェアリー・ガーデン』は、パークの音楽だからこれで良いやという簡単な音楽ではありません。音楽的にもオーケストレーション的にもいろいろなものが詰まっています。メロディーライン、ハーモニー、リズムの音楽3要素が詰まった傑作です。」と、楽曲の魅力を解説しました。
ディズニー・オン・クラシック ~まほうの夜の音楽会 2020
【テーマ】“希望” 〜未来をつくる力
ディズニーの輝く楽曲をオーケストラを生演奏でお届けするコンサート。
18回目の今年は、『シンデレラ』や『リトル・マーメイド』、『美女と野獣』、『アラジン』、『ライオン・キング』、『アナと雪の女王2』、東京ディズニーリゾートの楽曲の数々を、日本人ヴォーカリストを迎えガラコンサート形式でお贈りします。
【公演時間】約2時間30分(休憩25分含む)
【プログラム】
第1部
東京ディズニーランド「ディズニー・ファンティリュージョン!〜フェアリー・ガーデン」
<ディズニー・クラシックス・セレクション>
『白雪姫』より 「序曲」、「いつか王子様が」
『シンデレラ』より 「夢はひそかに」、「宮殿での舞踏会/これが恋かしら」
『眠れる森の美女』より 「いつか夢で」 他(ゲスト 琴:片岡リサ)
<レジェンドのまほうの世界>
『リトル・マーメイド』より 「メイン・タイトル」、「パート・オブ・ユア・ワールド」
『アラジン』より 「ホール・ニュー・ワールド」
『美女と野獣』より 「美女と野獣」、「奇蹟の変身」
第2部
東京ディズニーシーより「ポルト・パラディーゾ・ウォーターカーニバル」、「コンパス・オブ・ユア・ハート」(シンドバッド・ストーリーブック・ヴォヤッジ)
『ピーター・パン2』より「右から2番目の星」、「ジェーンが飛んだ」、他
『アナと雪の女王2』より「イントゥ・ジ・アンノウン」、「おとなになったら」、「みせて、あなたを」、他
『ライオン・キング』より「サークル・オブ・ライフ」、「王様になるのが待ちきれない」、「準備しておけ」、「ハクナ・マタタ」、「愛を感じて」、他
【公演スケジュール】
11月6日(金)19:00開演 東京国際フォーラム ホールA
11月7日(土)13:00開演 東京国際フォーラム ホールA
11月7日(土)19:00開演 東京国際フォーラム ホールA
11月8日(日)14:00開演 東京国際フォーラム ホールA
12月4日(金)19:00開演 愛知県芸術劇場 大ホール
12月5日(土)13:00開演 愛知県芸術劇場 大ホール※
12月5日(土)19:00開演 愛知県芸術劇場 大ホール
12月18日(金)19:00開演 フェスティバルホール※
12月19日(土)13:00開演 フェスティバルホール※
12月19日(土)19:00開演 フェスティバルホール※
12月20日(日)15:00開演 フェスティバルホール
12月24日(木)19:00開演 東京国際フォーラム ホールA※
12月25日(金)19:00開演 東京国際フォーラム ホールA
【クリスマス・スペシャル】
※公演のみ、<レジェンドのまほうの世界>に替わりお贈りします。
「鐘のキャロル」
「クリスマスがある限り」/『美女と野獣/ベルの素敵なプレゼント』より 他
【出演者】
指揮者:齊藤一郎
ヴォーカル:隠岐彩夏(ソプラノ)、牧野元美(ソプラノ)、愛もも胡(ソプラノ)、守谷由香(ソプラノ)、又吉秀樹(テノール)、小山晃平(バリトン)、新堂由暁(テノール)、北川辰彦(バス・バリトン)
演奏:THE ORCHESTRA JAPAN
コンサートマスター:青木高志、真部裕
ナビゲーター:ささきフランチェスコ