鴨川シーワールドでは、「ウミガメの浜」に保護したアカウミガメの卵からふ化した子ガメを、2021年8月27日(金)に東条海岸より放流しました。
生まれた子ガメを太平洋に放流
鴨川シーワールドでは、2002年より、ふ化に適さない場所にウミガメが産卵をした場合や、産卵場所が台風などによって被害を受ける可能性がある場合に、展示施設「ウミガメの浜」に卵を保護収容し、ふ化した子ガメを海に放流しています。
今回放流したアカウミガメの子ガメは、鴨川シーワールドの目の前に広がる東条海岸で、2021年7月6日(火)朝に母ガメが産卵した卵からふ化した個体です。
産卵の確認以降、海岸での見守りを続けてきましたが、7月25日(日)台風8号の接近により卵が波をかぶる可能性があり、そのままでは危険が及ぶと判断したため、千葉県の許可を得た専門の飼育員が141個の卵を鴨川シーワールド内「ウミガメの浜」に保護収容しました。
8月26日(木)の夜に砂の中から這い出してきた55個体の子ガメたちは、体長や体重の計測を受け、翌27日にそのうちの25個体が東条海岸で放流されました。
飼育員の見守る中、子ガメたちは目の前の太平洋に向かって力強く歩み、波間に姿を消していきました。
鴨川市内の海岸ではアカウミガメが毎年産卵のために上陸しており、今年は2ヶ所の産卵が確認されています。
今後も子ガメのふ化を控えており、引き続き観察を続けていきます。