東京コミックコンベンション2023(東京コミコン2023)が、幕張メッセにて、2023年12月8日(金)~12月10日(日)の期間、開催されています。「セレブ・ステージ:エヴァンジェリン・リリー、ポム・クレメンティエフ、ベネディクト・カンバーバッチ」が12月8日(金)に行われました。
エヴァンジェリン・リリー
ポム・クレメンティエフ、エヴァンジェリン・リリー、ベネディクト・カンバーバッチのセレブ・ステージは、3人サインや撮影会の合間を縫って交代で登壇するという変則的な内容で行われました。
最初はカナダ人俳優のエヴァンジェリン・リリーが登壇。2004年に放送開始されたTVドラマ「LOST」にて準主役のケイト・オースティン役を演じて一役スター街道を駆け上り、2011年の「リアル・スティール」でベイリー・タレット役を、2018年に「アントマン&ワスプ」にてホープ・ヴァン・ダイン/ワスプ役を務め、名声を不動のものとしているエヴァンジェリン。杉山さんからワスプのミニフィギュアを手渡され上機嫌な様子でした。
MCUでアントマン以外と組むなら誰が良いか聞かれると「難しい質問ね。トム・ヒドルストンがここにいるからロキかな」と、東京コミコンに参加しているトムをプッシュ。MCUの流れでワスプが小さくなってサノスのガントレット内に入れば解決したのでは?と問われると「小さくなってからサノスの耳に入ってそこで大きくなるという良い解決策がある。どう?ちょっとメッシ―だけど」と、パワフルな解決策を提案しました。
続いて東京コミコン2023のメインMCを務める小田井涼平さんからタフな女性役を演じる事が多いが、自身がケイト、タウリエル、ホープの3キャラクターと通じる部分は?と質問します。
「中高生の時の私は非常にお転婆で男子とつるんでいたんだけど、サッカーや陸上、ウエイトリフティング等、よく運動しそんな自分もアクティブだとみていました。そういった意味では、3キャラクターに近づいているという所があると思います。そして3キャラクターはどれも頑固ですが、私自身も頑固でそこに誇りを持っています」とコメント。
『アベンジャーズ/エンドゲーム』で一番好きなシーンだという、女性ヒーローが集合するシーンでの裏話として「撮影セット内に13人の女優の皆さんがいて、ヒーロースーツを着て戦うシーンだったけど、表での撮影もそうだけど、バックステージでのやりとりも楽しくて。参加した多くの女優さんが母親なので、仲間意識も素晴らしかった」と語りました。
最後に日本のファンに対し「これだけの想いを持ったファンの方に集まっていただくことはなかなかないと思っています。‟私のディズニーランドのライド”に乗って下さいね。アリガトウゴザイマス」と、感謝の言葉が述べられました。
ポム・クレメンティエフ
続いては、フランス人俳優のポム・クレメンティエフ。2017年公開の『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』にてエイリアンのマンティスを演じMCUデビュー。今年7月に公開された『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』では暗殺者パリス役が光るポム。
東京コミコン2022において、当初は来日セレブゲストに名を連ねていた彼女でしたが、新作映画の撮影スケジュールの関係で、来日がキャンセルになってしまいました。それから1年、満を持してのステージ登壇となりました。エヴァンジェリン同様にマンティスのミニフィギュアを手渡されると、肩に乗せる様子。
マンティスという触角を持った宇宙人役と聞いた際の心境を聞かれると「私自身はスーパーヒーロー映画が非常に好きだったので、そういった意味でジェームズ・ガン監督と一緒にやりたいと思っていて、『ガーディアンズ』の話が来た時には、触覚や角であろうと何でもいいからやろうと思っていました」とハングリーな一幕が。
キャスト同士の仲が良いことで知られる『ガーディアンズ』の撮影現場については「とても良い雰囲気です。お互いを信頼し、思いやりを持って楽しむ。ジェームズ・ガンが素晴らしい人達を選んでくれたおかげで、撮影時は勿論、撮影をしていない時でもそれは言えること」とエピソードを披露しました。
京都に2年程住んでいたというポム。当時の思い出については「3~5才の幼い2年間を京都で過ごし、実はその時には日本語がペラペラだったんですが、今は完全に忘れてしまって。その時の記憶として雪を食べたという事と、ハローキティのバックパックが好きで宝物でした」と懐古。降壇際には「皆さんの事も愛していますし、東京も大好きです。もっと日本での時間も過ごしたいと思いますし、いろいろと発見し、様々な素晴らしい文化、食べ物を楽しみたいと思います」と来場者と日本への思いを話しました。
ベネディクト・カンバーバッチ
3人目は、イギリス人俳優のベネディクト・カンバーバッチ。舞台出身の俳優であり、2004年のTVドラマ「ホーキング」でスティーヴン・ホーキング博士役を演じてブレイク、映画『ホビット』シリーズの出演に続き、『グリンチ』で主人公グリンチの声を演じ、『ドクター・ストレンジ』で主人公の外科医スティーヴン・ストレンジ役を務めMCUにも参戦したベネディクトは、登壇時に流れるBGMに対し完璧な音ハメダンスを披露しながら登場。観覧席に対して左右方向に手を振ると、それに反応して来場者のお手振りウェーブが発生しました。
東京コミコン初参加のベネディクトは「来れて本当に光栄。大規模でいろんな物がスピードをもって進む中で、この会場にいる中は非常に平和的で、それでいて非常に情熱的だね」と、日本とコミコンファンへの感想を述べます。
実際に役者を目指しているファンからの「あなたのような役者になりたいが、キャリアを叶える為にした努力や心がけたことは?」という質問には「よい質問だね。他の誰かの真似をしないこと。役者を始めたのは生活の為でもあったけど、自分が情熱をもって好きな事をやれるというのは非常に幸せ。機会や運に恵まれた所もあった思うけど、その運の先にあるものはもちろん、一所懸命に努力をして学んだんだ。失敗は学びでしかないので失敗を恐れないこと。そして自分しか自分にはなれないから自分自身であれ、ということをトライして」と、役者という人生を歩んだ自身の思いをアドバイス。MCの小田井さんはまるで人生相談だと絶賛しました。
小田井さんから質問ではなく、リクエストとして「SHERLOCK(シャーロック)」のシャーロック・ホームズの考えるポーズを生でやって欲しいとの要望にしっかりと応えるベネディクト。そして更に伊織さんからカメラに向かってウインクのリクエストが飛び、こちらもパーフェクトにこなすと会場は歓声と拍手で応えました。そして舞台役者として次なる舞台出演の予定について聞かれると「自分自身も舞台をやりたいとずっと思っていますので、今準備中のものがある、という事だけはお話しできます。イギリスに来れる様に十分な時間的余裕をもってご連絡します」とファンに期待を持たせました。
そして最後に「心の底から感謝します。日本の方はとても優しく、ときに忍耐強い。イギリスからは遠いので、しょっちゅう来るという訳にはいきませんが、私が直接ここに来て皆さんと会う事ができ、私のメッセージを直接皆さんに届けられるというのは本当に嬉しく、私にとって意味があることだと思います。ありがとうございます」という感謝の言葉を延べてベネディクトは降壇しました。
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