JALは、特別塗装機「JAL ミャクミャクJET」を、2023年11月28日(火)から2025年5月頃まで、就航します。
機体全体に「ミャクミャク」
大阪・関西万博は、2025年4月13日(日)〜10月13日(月)に開催。11月30日(木)に開幕500日前を迎えるのを前に、大阪・関西万博のオリジナル・デザインの特別塗装機が就航しました。
第1弾として特別塗装がなされた機体は、伊丹空港を拠点として運航するJALグループ「J-AIR」の機材であるエンブラエル190型機(機体記号:JA252J)。
機体全長約36m、座席数95席(クラスJ:15席/エコノミークラス:80席)の小型旅客機の両側面には、2022年3月に1,898作品の応募の中からデザイナーで絵本作家の山下浩平氏のデザインが選出され、ミャクミャクを含むオリジナル・デザインが施されています。
ミャクミャクは細胞と水が一つとなり生まれた正体不明の生き物。赤い部分は細胞で、青い部分は清い水、なりたい自分を探して様々に形を変え、今の姿は人間を真似たものこと。機体後方に左右非対称のポーズで立つミャクミャクを中心とし、赤い細胞と青の水の球体は日本各地の息吹を表し、命の循環を表現。JALのネットワークにより日本全国と万博を繋ぎ、海外からの万博への来訪者を日本各地に連れていく日本航空のメッセージを表したものになっています。
特別塗装においては、機体前方ドアより機首側と、機体後方ドアより尾翼側、そして両エンジンは塗装による装飾、そして前方~後方ドア間のデザインは2m×1,2mサイズのデカールを機体左右合計で62枚用いた装飾が行われ、塗装に2日、デカール貼り付けに9日を費やしたという大作。
大きなトピックとして、垂直尾翼にJALグループの象徴であるの「鶴丸」の他に異なるデザインがなされたのは、J-AIRの使用機体としては初めてのこと。残念ながら、機内において座席等の特別装飾はなされないそうですが、機内での飲料提供時に6種の機体と同デザインの紙コップが使用されます。(デザイン選択不可)また、JA252Jは過去に大阪府内に位置する大手テーマパークの特別塗装機として運行されていたという、特別塗装に縁のある経歴を持つ機体という一面も。
お披露目会の締めの言葉として(株)ジェイエア代表取締役社長の本田俊介氏の「日本各地には素晴らしい所が沢山あり、世界的に有名になった地域もある。万博で来日した人達に足を延ばして全国の地域を知ってもらえる千載一遇のチャンス。全国を飛び回り、日本を元気にしていくシンボルとなって欲しい」という言葉がミャクミャクJETに与えられた万博の機運醸成の使命を物語っています。
ミャクミャクが登場し飛行機と共演
お披露目会には、大阪・関西万博の公式キャラクターのミャクミャクも登場。
伊丹空港の西側に位置する豊中市立螢池小学校5年生児童61名と登壇者等、総勢140名が人文字で「500」を作成し、記念撮影を行いました。
就航初便は出雲空港へ
2023年11月28日(火)午後2時15分頃からは、就航初便となる14:30伊丹発~15:15出雲着のJL2355便となるJAL ミャクミャクJETの搭乗口となる14番ゲート前にミャクミャクが登場。客室乗務員に支えられ、ゲート前にて搭乗客に挨拶を行いました。また、初便搭乗のプレゼントとしてミャクミャクのステッカーとチケット前売り発売のチラシを配布。
そしてランプエリアに降りたミャクミャクは地上作業員等、総勢十数名にてJAL ミャクミャクジェットをお見送り。
機材調整により10分程出発が遅れたJL2355便は午後2時40分に過ぎにプッシュバックを開始、そして午後2時53分頃に乗客66名を乗せ、約240km先の目的地となる出雲空港へと飛び立っていきました。
ミャクミャクJETは、今後JAL機材として特別塗装2号機・3号機の登場が検討されており、更には国際線へ投入も予定されているそうです。
機材:エンブラエル190型機(M11)
機体番号:JA252J
座席数:クラスJ15席・エコノミークラス80席/合計95席
塗装:機首部/第一・第二エンジン/尾翼部
デカール:それ以外の機体中央部(2m×1.2mサイズ・左右合計62枚)
工程:塗装/2日間・デカール貼り付け/9日間
初便:2023年11月28日(火)JA2355便(伊丹発14:45~出雲着15:30)
搭乗者数:66名(幼児の搭乗無し)
就航期間:2025年5月頃まで(予定)