伊豆シャボテン動物公園に、ミナミコアリクイの赤ちゃんが、2021年8月17日(火)に誕生しました。
四男誕生で人工哺育中
赤ちゃんはオスで、父「ドン」(推定13才)と母「ココア」(9才)の間に誕生しました。
複数回の出産を経験して次第に母性が見られるようになった母「ココア」は、誕生当日には赤ちゃんを抱っこして世話をしていました。
しかし、翌日の午前中に赤ちゃんを放置してしまい生命にかかわる危険性があったため、飼育員が保護し保育器に入れて人工哺育を開始することとなりました。
以降、飼育員が親代わりとなり1日5回約3時間おきに授乳を続けており、保護当初は369gだった体重も現在は780gを超え、順調に成長しています。
名前は「イク(育)」
父「ドン」、母「ココア」の名前にちなんで名づけられた長男「コン」・次男「トト」・長女「アン」、親子兄弟との絆や繋がりが続くよう名付けられた三男「ケイ(繋)」、そして今回誕生した赤ちゃんは「イク(育)」と名付けられました。
この名前には、母性が“育”ち始めた母親「ココア」が、この先も子を“育”む母としてしっかりと成長して欲しい、そしてこの子も立派にたくましく“育”って欲しいという、母子への願いが込められています。
顔合わせをしつつ4兄弟と暮らす訓練中
赤ちゃんは、生後3週間を過ぎ、9月9日現在、頭胴長約27cm、尾長約17cm、体重789.5g。
ミナミコアリクイの赤ちゃんは生後初日から体調により、閉園後の「ミナミコアリクイ展示場」にて飼育員が介助しながら、両親や“4兄弟”「コン」「トト」「ケイ」「アン」との顔合わせをしています。
今後は、「ミナミコアリクイ展示場」を仕切った一隅に保育器を設置し、赤ちゃんの日々の体調や気温なども考慮しながら1日4時間ほどここで過ごすようになります。
タイミングが良ければ保育器の中で過ごす赤ちゃんの姿を見ることができます。
離乳期が終わる3~4ヶ月後を目途に、徐々にファミリーの元に戻れるようにする予定です。