ユニバーサル・スタジオ・ジャパンは、スペシャル・プログラム「Thanks Love Month」(サンクス・ラブ・マンス)を、2023年5月11日(木)〜6月18日(日)の期間、開催しています。
合同会社ユー・エス・ジェイ マーケティング本部 副本部長の浅井行代氏が、報道各社のインタビューに応じ、プログラムの経緯やゲストへの想いを語りました。
感謝を伝え合う1ヶ月のプログラム
「Thanks Love Month」は、2022年に初開催された「Thanks Love Week」を1ヶ月に拡大する形で開催されるスペシャルプログラム。ゲストに「サンクス・ラブ・ステッカー」を配布して、ゲスト同士でメッセージを贈りあってもらうほか、ブーケを持ったキャラクターが登場する「サンクス・ラブ・グリーティング」を開催します。
プログラムが生まれた経緯について、はじめに、USJ社内のソーシャルメディアのチームからの「母の日に関するプロモーションをしたい」という提案があったそう。
「普段トレンドに上っているタイミング、モーメントというのを活かしたプロモーションしていくことが効果的」なソーシャルメディアにおいて、「一年中、どの日が、どのシーズンがソーシャルメディアでバズが起こっているかを調べたところ、日本では母の日が強いモーメントだった」そうです。
多様な家族像の中で
チームでディスカッションをする中で、現在の日本でもあらゆる家庭の姿があり多様になってきており、母の日に関するプロモーションをしたときに、母親がいない家庭もありその子供にとって母の日のプロモーションをされるのは寂しいことなのではないか、という懸念が生まれました。
というのも、浅井さん自身が、小さい頃に両親が離婚して母子家庭で育っていたそうで、父親参観のお知らせのプリントを家に持って帰るのが複雑な気持ちになったという経験がありました。
「今ここまで家族が多様で色々な形がある中で、母の日に限定するのではなく、母の日や父の日は普段自分を愛しんでくれているお父さんお母さん、そして自分のことを愛してくれてる方々に感謝を伝える日であるっていうことなのであれば、別にお父さんお母さんに限定するのではなくて、普段本当に自分たちを愛してくれる愛に対して感謝を捧げましょうということになりました。
2022年は初年度ということでまずは1週間、『Thanks Love Week』として、“Thanks Mother”ではなく“Thanks Love”とし、愛そのものに誰に対しても感謝を述べようということで始めました。」
クルーも涙ぐんだエピソード
初年度に「Thanks Love Week」を展開する中で、パークの中でいろいろな形で感謝を伝える瞬間も生まれました。その中で、印象的なエピソードもあったそうです。
修学旅行で訪れた中学生の団体が、コロナ禍でなかなかお出かけできなかった中、ありがとうの感謝メッセージを先生のジャケットに貼っていきました。たくさんのステッカーを貼られた先生が涙ながらになって、それを見ていたクルーたちも思わず涙ぐんでしまいました。
「日本では『ありがとう』が照れくさくてなかなか言えないところがあります。USJは、そこをしっかりと後押しをしていきたいということで、去年はパーク、そして社員が社内で自分の同僚そして上司、部下に対して『ありがとう』のメッセージをあげる活動をして、非常に大好評を得ました。
今年はそこにスポンサー企業の賛同や大阪市此花区の地元の方の賛同も得て、『ありがとう』の言葉をみんなで掛け合おうという機運を高めようとしています。また、これから此花区の障害者施設でもメッセージカードを配布して、『ありがとう』を言い合ってもらう機会を設けようとしています。」
照れずに「ありがとう」を伝える機会をサポート
パークでは、母の日から父の日まで1ヶ月にわたって「Thanks Love Month」を開催。パーク内でもマスクを外して笑顔を見せられるようになり、照れることなく「ありがとう」を言い合える機運をUSJが作っていき、パークを訪れたゲストが“超元気”になって、それを家に職場に持って帰って、みんなで元気なれるなきっかけを提供するイベントです。
派手なアトラクションなどで展開するのではなく、「ゲストが自分が普段の感謝を伝えたい相手と一緒にパークを訪れて、『ありがとう』を自分で発信していく体験をしてほしい」という想いから生まれたプログラム。パークが全力で「ありがとう」を言える機会を作り、クルーやキャラクターがゲストの「ありがとう」をサポートしていきます。
また、ステッカーやカードも全てゲストが自分自身の言葉で書いてもらう形になっており、型にはまった形ではなく自由な形で感謝を伝えてほしいとの願いも込められています。
ゲストへの「ありがとう」の想い
最後に浅井さんは、コロナ禍を経てパークを訪れるゲストへの「ありがとう」の想いを語りました。
「3年間のコロナの中では、休業せざるを得なかったときがあります。久しぶりの休業明けの再開日の日に、多くのゲストの方々に足を運んでいただいて、本当に行列ができる感じでゲートに並んでいただきました。そのゲストの方々をお迎えしようとクルーが沿道に立ってお応えをしたところ、本当に涙を流して喜んでくださるゲストの方々がいらっしゃいました。
私たちは本当にゴーストタウンのようになったUSJで、いち早くゲストをお迎えできるように、休業中も準備を重ねてきたんですけど、それを本当に待ってましたという形で来てくださった方々に本当に感謝しかございません。本当にゲストの方々をお迎えして、その姿を見させていただいて、逆に私達もすごく勇気づけられ、やっぱり私達はこの方々に対してしっかりと超元気を提供できるような、元気になってもらえるような、自分を解放して自由になってもらえるような、そんなパークであり続けたいなと改めて本当に思いました。
これは感謝を伝える日でございますので、本当にUSJを日頃愛してくださっているゲストの皆様、本当にありがとうございます。」
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