丸美屋食品ミュージカル「アニー」の東京公演が、新国立劇場 中劇場にて、2024年4月20日(土)〜5月7日(火)の期間、行われています。
日本上演回数2,000回を迎える39年目
1977年にブロードウェイで誕生したミュージカル「アニー」。トニー賞で作品賞など7部門を受賞し、現在も世界各国で上演され続けています。日本公演は1986年にスタートし、39年目を迎える今年は、東京公演期間中に日本公演総上演回数2,000回を達成する見込みです。
「アニー」の元となった物語は、漫画「小さな孤児アニー」。1924年からアメリカで新聞連載がスタートした100年前の物語ですが、今なお愛されるストーリーです。
夢と希望を忘れないアニーの物語
舞台は1933年、世界大恐慌直後の真冬のニューヨーク。11歳の赤毛の女の子アニーは、孤児院で育ちました。いつか本当の両親が迎えに来ると信じ、どんな時も夢と希望を忘れないアニー。
ある日、大富豪オリバー・ウォーバックスの秘書のグレースと出会ったアニーは、ウォーバックスの自宅で休暇を過ごすことになります。
前向きなアニーに魅かれたウォーバックスは、養女にしたいと考えますが、彼女は本当の両親のことが忘れられません。けなげなアニーの気持ちに心打たれたウォーバックスは、懸賞金をかけて全米を巻き込み、アニーの両親を探そうとするのですが、お金を目当てに大勢の人々が自分こそアニーの親だと名乗りをあげ…果たしてアニーの本当の両親は見つかるのでしょうか。
選び抜かれた2人のアニーと子役たち
子役俳優の登竜門として名高いミュージカル「アニー」。今回も、昨年10月に、年長から中学3年生までの応募者の中から2人のアニー役と孤児役、計14名が選出されました。
主役のアニー役は、たった2名の合格枠を目指し、歌、ダンス、演技など厳しい審査を勝ち進み抜擢された、小学4年生の岡田悠李さんと小学5年生の絢田祐生さん。
新生アニーの2人はお互いのごとを友達であり、ライバルであると認めている様子。岡田さんは絢田さんを「まるでアニーそのままのような人。歌が上手くて何時も笑顔で祐生アニーはすごく良い」と評価。絢田さんは岡田さんを「稽古が始まる前はどんな演技をするんだろう?と思っていたら、私の考えるアニーの役と演じ方が全然違っていて『そこのセリフはこんな風に言うんだ』と、驚くことが沢山あって見ていてすごく面白かった」という印象。
ミュージカルの重要項目である歌唱力も、ウォーバックス役の藤本隆宏さんが初日前会見で天才子役と太鼓判を押すほど。子役たちは「チーム・バケツ」「チーム・モップ」の2チームに分かれて公演に臨みます。