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映画テーマパークを再定義する USJ25周年「シネマナイト・ピクニック」のパークストーリー

2026年6月14日 プーや

ユニバーサル・スタジオ・ジャパンは、シネマナイト・ピクニック ~Discover U!!!~を、2026年6月5日(金)〜6月28日(日)の週末に開催しています。

USJの名作映画を屋外上映

ユニバーサル・スタジオ・ジャパンで「シネマナイト・ピクニック ~Discover U!!!~」が始まりました。

6月の金土日の夜に、グラマシーパークで映画を上映するというものです。アトラクションやショーに登場してきた映画を日替わりで上映しています。

グラマシーパークでは、シーズナルショーのためにLEDスクリーン付きステージが常設化されており、このスクリーンを使用して映画を上映するというイベントです。

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テーマパークでの「パーク」の再構築

近年のテーマパークでは、テーマ性への没入が重視されてきました。

その一方で、「パーク」としての要素を再構築しようとする動きも見られます。

ユニバーサルの最新パークであるユニバーサル・エピック・ユニバースでは、各テーマエリアがポータルとして繋がっており、その中央にはセレスティアルパークがあります。

セレスティアルパークにIPコンテンツはなく、伝統的な公園としての機能にこだわった空間です。

将来的に、セレスティアルパークまでは無料入園でき、各ポータルやアトラクションの入り口にゲートを設けることで入退園管理を行う(顔認証でスムーズに出入りする)構想があると言われています。

ユニバーサル・スタジオ・ジャパンでも、ハリー・ポッターと任天堂エリアが他エリアとはっきり分かれており、事実上のポータル化しています。

ディズニーでも、マーベルやスター・ウォーズのエリアは他エリアと交わらず、ポータル化する傾向があります。

世界観に没入する、イマーシブ体験が浸透すればするほど、テーマパークとしての一体感が損なわれるというのが、現代のテーマパークの宿命だとも言えます。

ユニバーサル・エピック・ユニバースがパークを取り戻そうとし、IPエリアの結節点になっている姿は、これからのテーマパークのあり方を提示しているようです。

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入園無料の遊園地

公園は、遊園地を経て、テーマパークになっていきました。

無料の公園にアトラクションを配置した遊園地は今でもありますが、中でも規模の大きいものに東京ドームシティ・アトラクションズがあります。東京ドームのボールパークとしての要素の一つとなっており、多くの人が遊園地を意識せずに通行していることでしょう。

また、富士急ハイランドは2018年に入園無料化を行い、アトラクションのフリーパスもこれまで通り販売しています。

これは、富士急行としての富士山エリアのリゾートシティ化の一環でもあり、環境問題に焦点が当たりがちなSDGsのうち「住み続けられるまちづくりを」を達成する方策としても捉えられています。元々、短日イベントの多い遊園地でしたが、より無料イベントで集客しやすくなっています。カウントダウンまで無料なのだからすごいです。

USJならではのストーリー

ユニバーサル・スタジオ・ジャパンの「シネマナイト・ピクニック ~Discover U!!!~」は、パークの公園としての機能を取り戻すようなイベントです。

野外映画は、日本でもイベントとして各地で行われますが、そこにUSJとしてのストーリーが加わることで価値を生んでいます。

特に今回のイベントは、25周年アニバーサリーの一環として開催されています。アニバーサリーは、パークの歴史を祝福するもので、エリアのストーリーよりもパーク自体に焦点を当てた、一歩引いた視点になります。

映画スタジオのパークとして誕生したUSJのアニバーサリーを祝う中で、これまでの歴史を彩った映画を上映するというストーリーが乗っかりやすい状況です。

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年パスの集客効果

また、東京ディズニーリゾートが年間パスポートを休止している一方で、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンは年間パスポートを継続しつつ内容を調整しています。

パスポート制を採用しているユニバーサル・スタジオ・ジャパンにおいて、公園イベントを成功させるには、追加料金のかからない年パス所持ゲストの集客が大きな効果があります。

「シネマナイト・ピクニック」では、会場周辺にドリンクワゴンが臨時で出店し、年パスを提示して購入すると限定ステッカーがもらえるという施策も行われており、年パスゲストを集客する戦略と、年パスゲストに集ってほしいというメッセージを感じられます。

豊かな光景が見られたイベント

イベント初日は映画『ジョーズ』が金曜17:30から上映されました。

平日のそこまで遅くない時間で、サブスクでも見られる古典映画です。

それでも、30分以上前から会場のグラマシーパークはレジャーシートを敷いたゲストで埋まっていました。

ジョーズの服装はもちろん、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンの映画シャツを着たゲストが多く見受けられました。

最近のテーマパークでは見られなかった、非常に豊かな光景だと思いました。

映画のテーマパークとしてスタートし、25周年では歴代アトラクションの車を展示することで、映画らしさを打ち出しているユニバーサル・スタジオ・ジャパン。さらに名作映画の上映会を、年パスゲストに目配せしながら行うことで、パークのアイデンティティを確立しています。

この記事は著者のブログ「舞浜横丁」の記事を再編集したものです。
※記事の内容は取材時の情報です。掲載している情報が変更になっている場合があります。
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