上越市立水族博物館 うみがたりは、特別展『深層を深掘り!?「日本海の深海」』を、2023年1月17日(火)〜3月12日(日)の期間、開催しています。
パネル・標本展示
深海とは、水深200mより深い海のことを指します。太陽の光が届かないため、暗く冷たい過酷な環境ですが、海全体の90%を深海が占めるといわれています。
日本海の歴史は、地球の長い歴史の中ではまだ浅く、その影響が深海生物の進化にも表れています。1階催事ホールでは、日本海の深海の特徴を太平洋の深海と比較しながら紹介します。
日本海の深海の歴史や、そこに生息する生物の特徴、生態などをパネルで紹介するほか、12種類にも及ぶ生物の標本で、生きものの特徴の違いを見比べられます。
日本海に生息する深海生物
日本海の深海には、ベニズワイガニをはじめホッコクアカエビ(甘エビ)やゲンゲ類(ゲンギョ)などのように、上越地方で食用とされる身近な生きものが数多く生息しています。これらの生きものがどのような環境で生活しているのかを学べます。
うみがたり で展示している深海生物の多くは、底引き網漁が盛んな上越沖で採集されています。日本海の深海に生息する生物をじっくり観察できるよう、特別展開催期間中は水槽横に特設解説板をセット。深海生物の特異な生態についてより詳しく解説し、より身近に深海生物を感じられます。
深海レクチャー
期間中の毎週日曜日は深海に関するレクチャーを行います。
深海とはどんなところ?という、基本的な内容にはじまり、深海魚が当館へやってくるまでなど、毎週異なるテーマに沿った情報をレクチャー。最終日となる3月12日(日)には、仙台うみの杜水族館から長年深海生物の飼育展示に携わってきた大谷飼育員を招いてスペシャルレクチャーを行います。
隔週の1月29日、2月12日、26日、3月12日は、レクチャーのほかに、加圧実験水槽を用いて水深に応じて水圧が変化する様子も紹介します。