イマーシブ・フォート東京は、ザ・シャーロック~ジェームズ・モリアーティの逆襲を、2025年3月1日(土)より上演します。
ザ・シャーロックがリニューアル
イマーシブ・フォート東京は、1周年を迎える3月1日(土)より有料のイマーシブシアターのみを運営する施設へとリニューアルします。
有料イマーシブシアターとしてオープン時から人気を博している『ザ・シャーロック』は、大幅リニューアル。2幕制のイマーシブシアターになり、物語もボリュームアップ。
『ザ・シャーロック~ジェームズ・モリアーティの逆襲』と副題を加え、新キャラクターとして、ジェームズ・モリアーティ教授が登場します。
シャーロック&ワトソンが連続殺人事件に挑むイマーシブシアター
『ザ・シャーロック』は、最大180人が同時に参加する、イマーシブ・フォート東京でも最大のイマーシブシアター。
ゲストは19世紀末のロンドンの町に繰り出し、スカーフをつけて見えない人として、キャラクターの会話を覗き見していきます。自由に動き回れるので、特定のキャストを追いかけていったり、殺人現場を目撃したり、人によって異なるストーリーを見ていきます。
ベイカー街で連続殺人が発生。どんどんと被害者が出ていく中で、主人公のシャーロック・ホームズと相棒のワトソンが、この事件を解決するために、ベイカー街の中を走り回り、そして事件解決のために奔走していくという姿が描かれます。
1年間で述べ約15万人が体験したイマーシブシアターが、より体験しやすい形式としてリニューアルします。
“推理編”と“解決編”の2幕制にリニューアル
これまで約90分の連続したショーが展開されていましたが、新たに2幕制となり、間に約20分の休憩が挟まった約120分のショーに生まれ変わります。
第一幕は“推理編”となり、これまでの『ザ・シャーロック』のストーリーに新たなシーンやセリフを加えつつ再編集して構成。
第二幕は“解決編”のような位置付けで、全く新しいストーリーを追加し、今まで明かされることがなかった、連続殺人事件の裏側に隠された真実が現れて、ホームズとモリアーティの対決が繰り広げられます。
さらに、小さな部屋をいくつか追加し、全く新しいエリアも増えます。新たなエリアでは、これまでになかった、少人数で登場人物とインタラクティブに交流を持てるシーンが追加されます。
伏線がどんどん回収されていく
リニューアルを発表した会見では、株式会社刀 シニア・クリエイティブ・ディレクターの津野庄一郎氏が、リニューアル内容について話しました。
「イマーシブシアターって、もちろんいろんなステージショーであったりとか舞台演劇って作るのは非常に大変なんですけど、イマーシブシアターってめちゃくちゃ作るのが大変なんですよ。
今上映している物語は、体験が終わった後にも、ゲストの方々に楽しんでいただけるような仕組みとして、物語の中にいろんな伏線であったりとか謎を散りばめているんですね。
そういったネタがたくさんのゲストの方々に響いていまして。色々なコミュニティとかオープンチャットで、『ザ・シャーロック』の謎や伏線に関して、非常に盛大な壮大な考察合戦が繰り広げられてます。
僕もたまにそういう考察を、ニヤニヤしながら楽しみながら拝見しているんですけども、本当にたくさんの方々がこの『ザ・シャーロック』という演目を通して、イマーシブシアターという、まだまだ世の中に広まっていないんですけれども、非常にユニークで唯一無二のエンターテイメント体験を楽しんでいただけてるので、本当に嬉しく思っています。
そして第二幕では、全く新しいストーリーを追加していって、この連続殺人事件の裏側に隠された秘密を、ゲストが実際に見ていくという展開になっているんですね。なので、今シャーロックの物語の中で、伏線であったりとか謎っていうのがたくさん散りばめてあるんですが、それがどんどんと回収されていくシーンが入っていきます。
この第二幕を見ていただいて、ゲストは第一幕とはまた違って、シャーロックが物事を解決したり、謎が解かれていくことに、達成感というか爽快感というか、そういうものも感じていただけるような、2幕の構成にしていきたいという風に思っています。」
2幕構成に変えた理由
また、津野氏は、2幕構成に変えた理由を説明。イマーシブシアターは「めちゃくちゃ歩き回る」もので、特に『ザ・シャーロック』は総面積が約3,000平米あることから、非常に体力を使います。そこでショーを約120分とし、間に幕間で20分ぐらいの休憩を入れることになりました。
一方、アップデートの中で、「まだ体験していていただいていないゲストたちを決して置き去りにしたくない」ということで、第一幕では、現在上映しているベイカー街連続殺人事件を再編集して上演。「まだ『ザ・シャーロック』をご覧になられてないゲストの方々も、安心してご覧いただける演目になっております」と、初めてのゲストにもアピールしました。
また、新エリアでは、少人数でのキャラクターとのインタラクティブな交流を持てるシーンも登場するとし、「さらにイマーシブ好きの、イマーシブ玄人の方にも十分に楽しんでいただけるような強化になっているんじゃないかな」と語りました。
津野氏が語るイマーシブシアターの魅力
株式会社刀 シニア・クリエイティブ・ディレクター 津野庄一郎 (つの しょういちろう)
津野氏は、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンの「ハロウィン・ホラーナイト」総合プロデューサーとして、イマーシブシアター「ホテルアルバート」シリーズ(2018・2019)を制作。
西武園ゆうえんち「ゴジラ・ザ・ライド 大怪獣頂上決戦」、「ウルトラマン・ザ・ライド 世紀の決闘」や、ハウステンボス「HAUNTED HALLOWEEN」などの制作を行っています。
イマーシブ・フォート東京では、クリエイティブの統括責任者として「ザ・シャーロック」をはじめアトラクションや、「イマハロ」などの演出を指揮しています。
そんなイマーシブエンターテインメントを数多く手がける津野氏。イマーシブシアターの魅力について語りました。
「イマーシブシアターの魅力は、僕は予定不調和の非日常体験かなとに思っています。イマーシブシアターって、例えば何回か来ていただいても、同じシーンとか同じ出来事に遭遇するという確率は極めて低いんですね。このイマーシブシアターはいろんな場所で、一つのショーでいろんな場所で同じ時間軸でいろんなことが起こっているんです。なので、ゲストたちの行動であったりとか、付いていく登場人物、キャラクターの行く先によって物語がどんどん変わっていくので。実はこのイマーシブシアターというのは、体験すれば体験するほど、どんどん物語の奥行きが見えてきて、より楽しくなってくるという構造になってるんですね。これは映画とか舞台演劇とかとも全く違った、イマーシブシアターだけが持っている、ユニークな体験かなという風に思っています。」
登場キャラクター数:約40
体験可能人数:最大180人
体験時間:120分
料金:7,800円(税込)
クリエイティブ・ディレクター:津野庄一郎
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