サンリオピューロランドは、松竹株式会社とタッグを組み、“歌舞伎”を取り入れた新作ミュージカル「KAWAII KABUKI 〜ハローキティ一座の桃太郎〜」を、ピューロランド内メルヘンシアターで2018年3月10日(土)より上演します。公演に先立ち開催された、サンリオピューロランド「『KAWAII KABUKI〜ハローキティ一座の桃太郎〜』公演ゲネプロ・記者発表会」から、公演の模様をお届け。
※ストーリー・写真のネタバレを含みます
プレショー
これまで宝塚歌劇団をモチーフにしたショーなどを公演してきたメルヘンシアター。一気に歌舞伎座風のステージに生まれ変わりました。
ショー前には、黒子のダンサーが登場。さらにシアター初登場の歌舞伎のPRキャラクター「かぶきにゃんたろう」と坂東巳之助さんが一緒に映像で登場し、参加シーンのレクチャーを行います。
口上
サンリオキャラクターたちの“KAWAII”と、歌舞伎という日本の伝統的な“和”が融合する「KAWAII KABUKI 〜ハローキティ一座の桃太郎〜」。キティが「ハローキティ一座」を結成し、シナモロール、ポムポムプリン、ディアダニエル、バッドばつ丸と一緒に歌舞伎を上演します。
まずは、座頭のキティが登場。口上を延べ、ハローキティ一座のこけら落とし公演「桃太郎」の上演が始まります。
鬼ダンス
幕が開くと、鬼たちが登場。華麗なダンスを披露し、鬼ヶ島の鬼たちを表現します。
鬼の頭として仰々しく現れたのは、ばつ丸です。
そこに、鬼に立ち向かう正義の武者が登場。シナモン、プリン、ダニエルがやってきます。
心に花を咲かせる歌
ばつ丸鬼の上から降ってきた桃。桃が割れると、中から桃太郎のキティが登場。
キティは歌と共に鬼退治します。鬼の角からも花が咲き、無事に退治成功です。
こうして、「桃太郎」の上演が終了します。
世界中を笑顔に
歌舞伎の上演を終えても、「KAWAII KABUKI 〜ハローキティ一座の桃太郎〜」の物語は続きます。
公演後、舞台裏ではばつ丸とシナモンが、小道具について一悶着。
ダニエルとプリンは、座頭のキティに新しい衣装をプレゼント。キティを歌で励まします。プロジェクションマッピングも用いたナンバーです。
鬼の哀しみの歌
ところが、劇場中の電気が火花を散らして停電が発生します。やっと明かりが戻ると、目の前に現れたのは、一座の誰も見覚えの無い鬼。鬼に扮したダンサーの中に、本物の鬼が混ざっていたのです。
鬼の早替わりなど歌舞伎らしい演出も取り入れながら、鬼の「鬼ゴロウ」(声は中村獅童)が正体を表します。突然の鬼に、キティたちは大パニック。そこでプリンが、豆まきで鬼退治できることに気付き、節分の豆まきをして無事に解決。
弱ってしまった鬼ゴロウは、ハローキティ一座に入りたくて勝手に混ざったことを打ち明け、姿を消します。
鬼ゴロウの本当の気持ちを知ったキティたちは、退治するのではなく、一座に迎えるべきだと、鬼ゴロウの元へ向かう決心をします。しかし、キティたちは誰も鬼ヶ島の場所を知りません。そこに、遊び人の源さん(坂東巳之助)とかぶきにゃんたろうが映像で登場し、キティたちに地図を届けます。源さんの正体は、江戸の発明家、平賀源内だったのです。
出陣ダンス
地図を手に入れたキティたち。鬼ヶ島へと向かいます。幕にはゲーム画面のようなキティたちが現れ、画面からダニエルとシナモンが飛び出してしまう、日本らしい演出も。
鬼ダンス
一方の鬼ヶ島。鬼ゴロウは鬼たちの住む鬼ヶ島に戻り、オープニングに続いて本物の鬼たちとの華麗なダンスを披露します。しかし、鬼ゴロウはハローキティ一座に入る夢を捨てきれません。角を切ってしまおうとする鬼ゴロウ。そこに、キティたちが到着します。
キティは鬼ゴロウに驚いてしまったことを謝り、一座に迎え入れると伝えます。
心の繋がり
鬼ゴロウをハローキティ一座に迎えようとするキティたちに対して、鬼たちは仲良くできるはずがないと警戒。キティは歌で気持ちを伝えます。違いを乗り越え、自分たちで変えていける「みんななかよく」の気持ちを歌います。
鬼たちもこれに応じ、キティたちの前でダンスを披露。キティたちと仲良くなり、一緒にフィナーレを迎えます。
レビューショー
物語はここで終わり、フィナーレはショーが公演されます。鬼ゴロウvs影ゴロウの戦いや、鬼たちによるミラクルハートライトを用いたダンス、着物風コスチュームのダンサーなど、華やかなショーが繰り広げられます。
さらに、キティたちも歌舞伎の衣装と隈取りしたメイクで登場。
歌舞伎らしいショーを披露します。
最後はキャストが全員集合し、再び「心の繋がり」を歌い上げ、「KAWAII KABUKI〜ハローキティ一座の桃太郎」の幕が閉じます。
上演開始日:2018年3月10日(土)
上演場所:サンリオピューロランド内 メルヘンシアター
上演時間:1回約40分
出演キャラクター:ハローキティ、シナモロール、ポムポムプリン、ディアダニエル、バッドばつ丸
特別映像出演:かぶきにゃんたろう
声の出演:中村獅童
映像出演:坂東巳之助
スタッフ
脚本・演出・作詞:横内 謙介
歌舞伎演技指導:市川 笑三郎
振付:新海 絵理子・Seishiro(秋冨 誠志郎)
音楽:牧戸 太郎
美術:金井 勇一郎
衣裳:有村 淳
照明:高見 和義
映像:荒川 ヒロキ
ヘアメイク:小熊 清美
小道具:池宮城 直美
ツケ指導:山﨑 徹・福島 洋一
殺陣指導・アクロバット指導: (株)B.O.S-Entertainment・下川真矢・渡辺智隆
歌唱指導:池谷 京子
演出助手:鈴木 里沙
音楽協力:松竹ショウビズスタジオ株式会社
奏者:[三味線]今藤長龍郎・東音高橋智久・杵屋勝国悠 / [囃子]堅田新十郎・望月太左幹 / [笛]鳳聲晴久
衣裳監修:松竹衣裳株式会社
監修:松竹株式会社
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