サンシャイン水族館「サンゴプロジェクト」4年連続でサンゴの産卵を確認

2020年8月15日 あとなび

サンシャイン水族館では、沖縄県・恩納村の協力のもと、2006年から取り組んでいるサンゴ保全活動「サンゴプロジェクト」が継続されています。

サンシャインの「サンゴプロジェクト」

たくさんの生物が暮らすサンゴ礁では、天敵となるオニヒトデの大量発生や土地開発等による土砂の流出、表層水温上昇に伴うサンゴの白化などでサンゴの大量斃死(へいし)が起こっています。

沖縄県本島中央部、西海岸沿いに位置する恩納村は以前よりサンゴの保全活動を実施しています。

サンシャイン水族館では2006年からサンゴ礁の再生に向けて沖縄県恩納村の協力の下、サンゴプロジェクトを推進しています。

今年もサンゴの産卵を確認

本取り組みの中でサンシャイン水族館のスタッフが年に数回ほど恩納村に出向きサンゴのメンテナンスを実施するなどし、今年の6月には管理しているサンゴの産卵が確認されました。

サンゴの産卵が確認されたのは、今年で2017年から4年連続になります。

サンゴの卵は骨格の内側で形成され、成熟とともに色味が変化するため、産卵時期の目安が判断できます。

今回は6月頃の産卵が予想されていた為、5月から海水温の動向を見守りつつ、恩納村漁業協同組合の協力のもと定期的に卵の成熟確認を行い、産卵日を予測。

緊急事態宣言解除後の6月22日から恩納村を訪れ観察を続けたところ、6月24日と25日の各晩にサンゴの産卵が確認されました。

これまではウスエダミドリイシのみの産 卵を確認していましたが、今回は新たに、アクラポーラ・ドネイの産卵も確認。

産卵は30分ほどで終了し、人工的に受精させる作業を実施し順調に成長。

空輸にてサンシャイン水族館へ運ばれ、バックヤードの水槽で飼育が開始されました。

育て、還すプロジェクト

サンゴプロジェクトでは、サンゴの赤ちゃんを大切に育て、成長した子サンゴは恩納村の海へ移植し、サンシャイン水族館の定期的な管理のもとで成長が見守られ失われつつある豊かなサンゴ礁の再生が目的とされています。

また、サンシャイン水族館にサンゴを輸送し水槽内で飼育をすることで、自然災害等で死滅した場合のDNAを保管する役割も担っています。

育てる、還す、サンゴが産卵する…失われつつあるサンゴ礁が再生するよう、サンシャイン水族館は今後も保全活動を継続していく方針です。

サンシャイン水族館飼育スタッフからのコメント

サンゴの産卵は年に1度、満月の大潮の日に行われると言われていますが、必ずしもそうではありません。その年の水温、日照条件、天候、波浪などに左右されるため、予測は非常に困難です。今年も色々な情報から予測日を割り出し、恩納村で無事に産卵に立ち会うことができました。今回はこれまで確認できていなかった種類のサンゴの一斉産卵に、とても感動しました。大切に管理しているサンゴたちから生まれた新しい命を大切に育て、恩納村の海へたくさん返還できるよう、これからもがんばっていきたいと思います!

※記事の内容は取材時の情報です。掲載している情報が変更になっている場合があります。

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