ユニバーサル・スタジオ・ジャパンは、『ユニバーサル・クールジャパン2023』を、2023年2月17日(金)~2023年7月2日(日)の期間、開催します。今年は、『名探偵コナン・ワールド』、『モンスターハンターワールド:アイスボーン XR WALK』、『SPY×FAMILY シークレット・ミッション』の3つのブランドが登場しています。
8年目のクールジャパンは過去最少の3ブランド
『ユニバーサル・クールジャパン』は、2015年にスタート。8年目を迎えました(2021年は中止)。これまで、毎年4〜6つのコンテンツとコラボレーションし展開してきましたが、2023年は過去最少の3コンテンツです。
6年目となる『名探偵コナン・ワールド』と、昨年のイベントからロングランで継続されている『モンスターハンター』、そして初登場の『SPY×FAMILY』と、3つのブランド。
パーク内では、2022年9月から4Dシアターを運営している『呪術廻戦』や、イベントスタート1週間後にオープンする『ドラえもん』XRライドもあり、コラボアトラクション自体は例年並みの5コンテンツが存在しますが、『呪術廻戦』と『ドラえもん』は『ユニバーサル・クールジャパン』とは別の施策として展開されています。
コラボ相手の選定理由
合同会社ユー・エス・ジェイ インテグレーテッドマーケティング部でユニバーサル・クールジャパンのプロジェクトマネージャーを務めている栗山晃一氏が、『ユニバーサル・クールジャパン2023」キックオフイベントでの囲み取材に応えました。
クールジャパンのコンセプト
栗山氏は、『ユニバーサル・クールジャパン』の大きなコンセプトとして、「今“旬”の日本が世界に誇れるブランドを、USJならではの技術なりを持って新しい価値として世に届けよう」と定義。その中で、今話題のブランドとコラボレートするという大きな考えを説明。
3ブランドを選定
毎年恒例の『名探偵コナン』、2年目まで延長中の『モンスターハンター』については、「引き続き旬であり続けるメガブランド」として、引き続き選定。
初登場の『SPY×FAMILY』については、「去年から大ブレークした、今まさに旬の大注目の一つのブランドなので、我々のコンセプトにふさわしいブランドの一つだな」と、コラボレーション実現の背景を語りました。
新たな戦略で『SPY×FAMILY』が登場
さらに、『ユニバーサル・クールジャパン』のラインナップを考える上で、子供が楽しめるものや若者が楽しめるものなど、「いろんなものを意識的に取り揃えていこう」という新たな戦略を、今年から考えていることを明かしました。
その一環として『SPY×FAMILY』が選ばれたそうです。
3つに絞ったコンテンツ
新たに『SPY×FAMILY』とのコラボが生まれる一方で、3ブランドとのコラボにとどまったことについては、「コンセプトに沿って絞っていった」と明かしました。
そのコンセプトとは、仲間で一緒にミッションに挑むというものです。
仲間と一緒にミッションに挑む
ミッションに挑むというコンセプトは、「コロナが緩和された中で、ゲストの皆様が求めるものは何だろうと考えたときに、コロナのときに楽しんでいたデジタルのコンテンツではなく、ここでしか得られないものが強いものだろうと議論を経た上で」作られたそう。
仲間と一緒に楽しむというメッセージは、現在開催されている学生向けキャンペーン『ユニ春』でも感じられるもの。ユニ春テーマソングとしてYOASOBIが制作した楽曲『アドベンチャー』にも、仲間と楽しむ視点が強く現れています。
ミッションに挑むアトラクションのみに絞った展開
「仲間と一緒にミッションに挑むというものだけを揃えましたというのは大きくあります」と説明。
これまで、世界観に没入できる4DシアターやXRライドなどを『ユニバーサル・クールジャパン』のコンテンツとして展開し、バリエーションを持たせ、4〜6ブランドとのコラボレーションを実現してきました。
一方、「今回はあえて本当に自らの頭脳と体で仲間と一緒にミッションに挑むこの『コナン・ザ・エスケープ』だったり、『SPY×FAMILY』のラリーだったり、『モンスターハンター』の狩りだったり、というものをあえて選んでいます」と明かし、3つのブランドに「絞った」と語りました。
2023年の『ユニバーサル・クールジャパン』は、従来の数多く取り揃える方向から、一貫したテーマに絞る方向にシフトしている様子が見えてきます。
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