横浜・八景島シーパラダイスは、2頭のレッサーパンダが2022年7月9日(土)に誕生しました。
初のレッサーパンダの赤ちゃんが誕生
八景島シーパラダイスの水族館「アクアミュージアム」では、2019年4月より水族館で初めてレッサーパンダの展示を始めました。同時に、繁殖に向け取り組んでおり、7月9日(土)、お母さん「コキン」とお父さん「ネイ」の間に初めての2頭の赤ちゃんが誕生しました。
2頭はオスとメスで、出生時の体長はどちらも14cm、体重はオスが149gでメスが139g。赤ちゃん誕生後、母獣に育仔する様子が見られなかったため、人工哺育に切り替えました。
人工哺育を一般公開
2022年7月9日(土)に双子の赤ちゃんが誕生した日から、バックヤードにて人工哺育を行ってきました。すぐに哺乳瓶からミルクを飲むことに成功。生後20日ほどで目が開き、体重も順調に増え、すくすくと成長してきました。
レッサーパンダは生後60日頃になると四肢で歩けるようになり、運動量が大幅に増えます。人工哺育も安定し、約1kgに成長した赤ちゃんたちは、まさに足腰を鍛える時期です。
今よりも広い飼育スペースを確保することが必要となるこのタイミングで、人間に見られることにも慣れてもらうためにも、2022年9月7日(水)から、この人工哺育の様子の一般公開を始めました。
赤ちゃんたちがお昼寝する様子やきょうだいでじゃれあう様子、四肢で歩く様子、そして飼育員による体重測定、哺乳などの様子を見られます。
時間:10:00〜14:00/16:00〜17:00
場所:アクアミュージアムLABO2
備考:13:30、16:00から体重測定、哺乳などを行います。
※動物の体調等により展示の中止およびスケジュールが変更になる場合があります。
レッサーパンダの繁殖活動について
八景島シーパラダイスでは、2019年の展示開始以来、レッサーパンダの繁殖に向けて取り組んできました。
2020年2月にはメスのコキンのお婿さんとして、オスのネイが来館。同居をはじめ、コキンとネイの仲も良く、2020年、2021年にコキンの妊娠が確認され、出産に至りましたが、残念ながらどちらも上手に授乳することができず、成長に至りませんでした。
他園館の協力も得ながら繁殖活動を進め、今年3月、2頭の交尾が確認されました。レッサーパンダの妊娠期間は3~5か月と言われており、妊娠中、コキンにストレスを与えないよう慎重に見守ってきました。
7月9日(土)、コキンが2頭の赤ちゃんを出産。出産後、コキンが巣箱から出てきており、赤ちゃんのお世話をする様子が見られなかったため、コキンの健康管理と赤ちゃんの生命を最優先に考え、人工哺育を行う判断に至りました。