富士急ハイランドは、コースターアトラクション「ド・ドドンパ」の営業終了を、2024年3月13日(水)に発表しました。
負傷事故調査を受け再開できず
「ド・ドドンパ」が、2017年7月15日(土)にオープン。2001年にオープンした「ドドンパ」を2016年10月に終了させ、より早いコースターにリニューアルしました。
スタートから1.56秒、69mで時速180kmまで加速する加速力を極めたコースターです。
しかし、2020年12月18日から2021年8月12日までに4人の負傷報告があり、行政への報告を怠っていました。これにより2021年8月から国土交通省昇降機等事故調査部会の調査を受けており、「ド・ドドンパ」は営業を休止しています。
また、2021年9月から富士急行第三者委員会の顧客安全マネジメント調査委員会による調査を受け、調査委員会は2022年3月で終了しました。
安全運行の具現化は困難
現時点で所管法令や運営・整備等への指摘はありませんが、事故調査部会による原因究明と再発防止策の調査・検討が進められている中、安全運行を確信できる手段について、メーカーと協議を重ねてきたところ、具現化は困難という結論にいたりました。
「ド・ドドンパ」は、エアーランチ方式でスタートしており、その加速力による骨折などの負傷が発生したと報告されています。また、初速を吸収する360度ループについて、突風などの要素で計算したスピードに到達せず、逆走停止することもありました。
このような事態が起きるリスクを完全に除去することは困難ということで、安全を重視し営業終了を発表しました。