ディズニー・ワールド・ビート 2024:Music Journey〜世界の旅へ!が、2024年2月23日(金・祝)~3月24日(日)の期間、全国14都市19公演開催されています。
ブラッド・ケリー率いるビッグバンドコンサート
かつて「ディズニー・オン・クラシック」を指揮したブラッド・ケリーが、ビッグバンドを率いてディズニーソングを演奏するコンサート。ディズニー・ワールド・ビートの第3弾が開幕しました。
第1幕は、『おしゃれキャット』や『わんわん物語』といった、ディズニーのジャズ定番ソングを演奏。『メリー・ポピンズ』の「チム・チム・チェリー」は、ファンからのリクエストを受けてブラッド・ケリーがアレンジしたそう。ここでしか聴けないジャズアレンジが楽しめます。
そして、2019年の初演から演奏されている『Mr.インクレディブル』スペシャル・メドレーで、第1幕がフィナーレ。ビッグバンド用にアレンジされた約10分のメドレーで、映画の迫力を体感できます。テナーサックスのソロプレイパートもあり、その日の空気で作品が生み出されていく、クラシックらしく決まった音楽をじっくり聴ける「ディズニー・オン・クラシック」とは異なるジャズらしい現場を堪能できます。
音楽で世界旅行へ
第2部では、今年のテーマ「Music Journey〜世界の旅へ!」に合わせて、世界の国を巡りながら、その国のディズニー音楽を取り上げていきます。
始まりはジャス発祥の地ニューオーリンズ。『プリンセスと魔法のキス』より「もうすぐ人間だ」で旅へと出発。体が思わず動き出すノリノリのナンバーです。
『アラジン』の「アラビアン・ナイト」が中東の空気を漂わせるジャズナンバーに生まれ変われば、『ジャングル・ブック』では「君のようになりたい」を賑やかに披露。『ラテン・アメリカの旅』から「ブラジルの水彩画」、さらにコロンビアで『ミラベルと魔法だらけの家』から「秘密のブルーノ」と、時代を超えたディズニーの名曲がジャズアレンジされていきます。
『リメンバー・ミー』では、作中でもアレンジによって自在に表情を変えていた主題歌を、トランペットを中心にしたビッグバンドで演奏し、名曲に新たな感情を与えてくれます。そして『モアナと伝説の海』スペシャル・メドレーは、パーカッションやシンガーたちの歌声が混ざり合い、迫力の空気感が海上を包みます。
『あの頃をもう一度』世界初演
最後は、『あの頃をもう一度』の全編を生演奏。『ラーヤと龍の王国』同時上映の短編映画が世界初演となります。
短編らしく、セリフをつけずに音楽だけで物語を紡いでいく作品。老夫婦が不思議な雨に導かれ、彼らを若い頃の姿へと変えてダンスをする喜びを思い出すファンタジーを、映像と生演奏で披露します。
コロナ禍で映画館で観られる機会も少なかった作品は、そんな世界でも生きる喜びを伝えてくれるディズニーからの贈り物のような作品でした。生で奏でられる音楽が、生きる喜びを感じさせるアニメーションと見事に融合し、作品のメッセージをより増幅させます。
世界の国々をめぐり、それぞれの文化を取り入れながらビッグバンドのアレンジを楽しませてくれるコンサート。数々のディズニー音楽を手掛けてきたブラッド・ケリーが、より自由にディズニー音楽の本質を見つめ、観客に生で伝えてくれるコンサートです。
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