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TDRに新型ソーラー OLC本社で太陽光路面発電パネルを1年間設置する実証実験

2023年7月26日 あとなび

オリエンタルランド本社敷地内にて、バッテリーコントローラーおよび自律電源システムの実証実験を、2023年7月18日~2024年7月17日の期間、実施します。

OLC本社敷地内に太陽光路面発電パネルを設置

MIRAI-LABO株式会社が「自律型エネルギーインフラAIR」の実証実験を実施。株式会社オリエンタルランドが本社敷地内で協力します。

太陽光路面発電パネルが大規模に設置でき、一定頻度以上の交通により生じる影のデータを収集できる歩道用と車道用の道路上、それぞれ約100㎡(合計約200㎡)に「自律型エネルギーインフラAIR」を1年間設置します。

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道路に太陽光パネル設置+中古EVバッテリーを再利用

実証実験は、NEDO(国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)の「新エネルギー等のシーズ発掘・事業化に向けた技術研究開発事業」によるプロジェクト。既存の太陽光発電パネルでは設置が困難な道路面にも敷設可能な太陽光発電パネル「Solar Mobiway」と、走行距離が短くなった中古電気自動車(EV)から排出されるバッテリーを再利用するEVリパーパス蓄電池を組み合わせた、「自律型エネルギーインフラAIR(Autonomous Intelligent Road)」を設置します。

「自律型エネルギーインフラAIR」の太陽光路面発電パネルは、人や車両が上を通行する際の影で発電量が急激に変化し発電効率が悪化する懸念があり、EVリパーパス蓄電池では、電池の切り替えに伴う電流で安全装置が働く懸念があります。これらの懸念を解決するため、充放電のコントロール技術を確立することが不可欠です。

実証実験では、充放電を同時に行いつつ無瞬断にバッテリーを切り替えることが可能なバッテリーコントローラーの機能確認を行います。具体的には、新たに開発したEVリパーパス蓄電池用の無瞬断バッテリー切り替え制御方法と、切り替え時の過電流に対応可能な安全監視機能について機能を確認し、性能改善に向けた検討を行います。

また発電時、人や車両が太陽光路面発電パネル上を通行する際の影の影響で発生する電圧や電流、発電量の変動データを取得・検証するとともに、蓄積したデータを基に、既存のMPPT制御よりも発電効率を向上させた太陽光路面発電用の新MPPT制御アルゴリズムを開発し、実用性の確認を行います。

さらに、これらを組み合わせた「自律型エネルギーインフラAIR」としての性能評価を行います。1年間を通じて不日照時でも安定した電力を72時間連続で出力可能であることなど、システム仕様の確認を行います。

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2025年度から全国のテーマパークに展開へ

MIRAI-LABOは「自律型エネルギーインフラAIR」を全国のテーマパークや遊園地に提案・展開することを目指しています。また、本実証実験をきっかけに、コンビニやショッピングモール、公園、学校施設など自然エネルギーを導入できる敷地を保有しつつも、導入に苦慮する企業や団体、自治体に対しての提案を計画しています。この実証実験によって蓄積したデータを基に、2025年度の事業化を目指します。

※記事の内容は取材時の情報です。掲載している情報が変更になっている場合があります。
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