横浜・八景島シーパラダイスは、レッサーパンダのこども2頭を、2022年11月5日(土)より時間限定で本展示します。
双子の赤ちゃん
レッサーパンダのこどもは、2022年7月9日(土)未明に誕生た双子です。
出産後、コキンが巣箱から出てきており、赤ちゃんのお世話をする様子が見られなかったため、コキンの健康管理と赤ちゃんの生命を最優先に考え、人工哺育を行う判断に至りました。
生後60日を迎え人工哺育も安定し、だんだんと運動量も増え、まさに足腰を鍛える時期となり、広い飼育スペースを確保することが必要となるタイミングでお客さまに見られることにも慣れてほしいと考え、9月7日(水)~10月16日(日)の期間には人工哺育の様子を時間限定で一般公開。そして人工哺育で順調に成長し、いよいよ11月5日(土)より本展示をスタートします。
展示中は、こどもたちがじゃれあう様子、ぴょんぴょんと走り回る様子、そして展示室内の木組みをまだ慣れない様子でよちよちと昇り降りする様子などを見られます。当面は11:00~11:30の30分間限定の公開ですが、今後状況を見ながら公開時間の延長を予定しています。
レッサーパンダの繁殖活動
横浜・八景島シーパラダイスでは、レクリエーションの場、種の保存、生きものを通じた教育、自然環境や海洋生物に関する調査・研究という4つの項目を、施設の存在意義として捉えています。その中で、2019年4月より水族館で初めてレッサーパンダの展示をスタート。レッサーパンダの繁殖に向けて取り組んできました。
2020年2月、メスの「コキン」のお婿さんとして、オスの「ネイ」が当館にやってきました。2月より同居をはじめ、コキンとネイの仲も良く、2020年、2021年にコキンの妊娠が確認され、出産に至りましたが、残念ながらどちらも上手に授乳することができず、成長に至りませんでした。
他園館の協力も得ながら繁殖活動を進め、2022年3月、2頭の交尾が確認されました。レッサーパンダの妊娠期間は3~5か月と言われており、妊娠中、コキンにストレスを与えないよう慎重に見守ってきました。7月9日(土)、コキンが2頭の赤ちゃんを出産するも、コキンが巣箱から出てきており、赤ちゃんのお世話をする様子が見られなかったため、コキンの健康管理と赤ちゃんの生命を最優先に考え、人工哺育を行う判断に至りました。初めての人工哺育であり、日々成長するたくましい姿に励まされながら、大切に育ててきました。