ムーミンバレーパークは、新企画展「ムーミンの食卓とコンヴィヴィアル展-食べること、共に生きること-」を、2021年7月10日(土)より開催します。
ムーミンから「コンヴィヴィアル」の概念を知る
ムーミンバレーパークの展示施設KOKEMUS(コケムス)にて新企画展「ムーミンの食卓とコンヴィヴィアル展-食べること、共に生きること-」がスタート。
英語の「convivial(コンヴィヴィアル)」は「宴会」や「ごちそう」、そして「共生」を意味しており、食べたり飲んだりすることと共に生きることはつながっていることがわかります。
また「コンヴィヴィアル」には、雰囲気が陽気だったり、友好的なこと、心地よかったりすること、という意味もあります。
ムーミンの世界には季節を通していろんな食べものが登場しますが、それを取り巻く環境やフィーリングはまさに「コンヴィヴィアル」であふれています。
多様な価値観が隣あってせめぎあう現代の社会にあって、各々の「個」をしっかりと保っているのになんとなく共生しているムーミン谷の仲間たちの生き方と「コンヴィヴィアル」という概念は、これからの時代を生きていくための示唆に満ちています。
四季折々の自然の恵みの食べ物を中心としたムーミン谷の豊かな食文化と、和気あいあいとくつろぐムーミン谷の仲間たちの姿を通して、心がぽっと温かくなる「コンヴィヴィアル」な気持ちを感じていただけるような展覧会です。
作者ゆかりのミニチュア道具コレクション初来日
「コンヴィヴィアル」なシーンを再現する1つとして、作者トーベ・ヤンソンとパートナーのトゥーリッキ・ピエティラが制作・収集したミニチュア道具コレクション「パラフェルナーリア」がフィンランド・ムーミン美術館から初めて貸し出され、世界初のお披露目となります。
「食」をテーマに選び抜かれた「パラフェルナーリア」20点が来日し、「幻のムーミン人形」と言われているアトリエ・ファウニで構成した食卓シーンの再現は、唯一無二の展示物となります。
あわせて、「コンヴィヴィアル」を感じる貴重なコレクションやアート作品も展示します。
産学連携の取り組み
企画展の英語展示監修を担当したのは、聖心女子大学の安達まみ教授。
安達まみ教授の指導のもと、展示の英語解説・キャプション制作には、聖心女子大学現代教養学部英語文化コミュニケーション学科・大学院英語英文学専攻修士課程の「翻訳を通した企業協力」「翻訳理論と実践I-1」クラスも協力しています。
企画展開始後にも、学生インターンとして展示の英語解説イベントを計画するなど産学連携の取り組みを実施予定です。
展示に関連したメニューが復活
展示内の原作にまつわる「りんご」や「りんごチーズ」を紹介するコーナーに関連して、2021年3月に終演したエンマの劇場ショー「勇気を知った少女 ~ムーミン谷の仲間たちより~」のセリフや歌詞にも登場する「りんごチーズ」をアレンジした大人気メニュー「りんごチーズのグロッギ」が再登場します。
北欧で、冬の時期に飲まれているホットドリンク「グロッギ」に、少女「ニンニ」が登場するお話で描かれた「りんごチーズ(りんごソース)」をムーミンバレーパーク流にアレンジした「りんごチーズのグロッギ」です。
実施場所:ムーミンバレーパーク 展示施設KOKEMUS 2F 企画展エリア
実施期間:2021年7月10日(土) ~ 2022年10月下旬予定
特別協力:Moomin Museum/Tampere Art Museum(ムーミン美術館・フィンランド)、Moomin Characters Oy Ltd. (ムーミンキャラクターズ・フィンランド)
日本語監修:冨原眞弓(聖心女子大学名誉教授)
英語監修:安達まみ(聖心女子大学現代教養学部英語文化コミュニケーション学科教授)