ホテルオークラJRハウステンボスは、肥前吉田焼の展示を、2023年10月2日(月)~11月30日(木)の期間、行なっています。
「肥前吉田焼」コーディネートを展示
長崎県佐世保市のホテルオークラJRハウステンボスは、地域連携の一環として佐賀県嬉野市吉田地区の「肥前吉田焼」をロビーに展示します。
「肥前吉田焼」や「有田焼」のテーブルコーディネートを手掛け、コンテストで受賞歴のある荒木眞衣子氏による茶器セットを中心としたコーディネートが楽しめます。
400年以上の歴史を持つ「肥前吉田焼」は、嬉野茶を特産とする地域の特性を生かした茶器を製造する窯元が多数あります。今回は、その中で代表的な水玉模様の急須を製造する「副千製陶所」、モダンなデザインでスタイリッシュさが印象的な「江口製陶所」、伝統の技法を元に新たなデザインに挑戦を続ける「224porcelain」の3窯元の作品を展示します。
肥前吉田焼とは
豊臣秀吉の朝鮮出兵の折、多くの朝鮮陶工を連れ帰った佐賀県藩主の鍋島直茂は、慶長3年(1598年)、そのうちのひとりを吉田へ送り、陶磁器を作らせました。享和年間(1801~1804年)に入るとさらに事業は拡大し、食器などの生活雑器を中心に肥前吉田焼は繁栄します。嬉野で最初の磁器は吉田で作られました。一般的には有田からは40年ほど遅れると言われていますが、蓮池藩の窯場ということもあって独自の発展を歩んでいきます。明治時代には旧士族を中心とした陶器製造会社「精成社」が設立され、中国や朝鮮へ販路を拡大していきました。
展示の肥前吉田焼を販売
テーブルコーディネートに使用した茶器をはじめとした「副千製陶所」「224porcelain」「江口製陶所」の作品を販売します。1,100円〜5,280円と手に入れやすい価格帯です。
うれしの茶をレストランで提供
全国茶品評会でも賞を受賞している「うれしの茶」は、正葉を高温に熱した窯で炒る伝統的な釜炒り製法で作られ、くるっと丸まった茶葉の見た目から「玉緑茶」「ぐり茶」とも呼ばれています。肥前吉田焼の展示期間中は、ホテル館内のレストランにて「うれしの茶」を提供します。
レストランでバイキング・コース料理には、食後のお茶として提供。バーでは「うれしの茶」を使用したオリジナルのカクテルを販売します。