サンシャイン水族館は、アクアポニックス水槽の展示を、2023年5月25日(木)より行なっています。
水族館と農家が協業
サンシャイン水族館と一般社団法人Iwakura Experienceは、共同プロジェクト「アクアリウムファーム東京」を推進しています。
水棲生物を飼育展示するプロであるサンシャイン水族館と、農業のプロである農家が在籍するIwakura Experienceがそれぞれの強みをお互いに提供し、2022年よりサンシャイン水族館と東京・青梅市岩蔵地域の環境が異なるそれぞれの場所でアクアポニックスを利用した野菜の栽培と魚の飼育を目指して取り組んでいます。
水族館で水耕栽培水槽を展示
これまでサンシャイン水族館のオフィス内にて、アクアポニックス水槽の実験を進めてきましたが、5月25日(木)からサンシャイン水族館内でアクアポニックス水槽の展示を開始しました。水槽では数種類の淡水魚を飼育・展示しながら、同水槽の上部にてレタスなどの野菜を水耕栽培し、水の循環を通じて、自然の摂理や生き物同士の繋がりを視覚的に学ぶことができます。
本水槽で栽培された野菜は、爬虫類など飼育生物の餌として利用するほか、バックヤードで主に餌用として飼育されている昆虫への餌としても利用していきます。
アクアポニックスとは
水耕栽培と水産養殖を掛け合わせた循環型の農法の一種。水槽で飼育される魚の排泄物を水中の微生物が分解し、それらを植物が栄養として吸収することで、浄化された水が再び水槽へと戻る、いわば“自然界の縮図”といえる資源循環の仕組みを利用する環境配慮に優れた次世代の農法として注目されています。