東日本遊園地協会、西日本遊園地協会らによる「遊園地・テーマパークにおける 新型コロナウイルス感染拡大予防ガイドライン」が、2023年3月1日(水)に改訂されました。
マスク着用の励行を削除
新たなガイドラインでは、各項目における、マスクの着用についての記述を大幅に変更。マスク着用を前提にした対策がなくなっています。
マスク着用は個人の判断に委ねる
「マスク(適宜フェイスシールド)の着用」の項目は、3月13日から新たなガイドラインを適用。マスク着用を個人の判断に移行しつつも、施設がマスク着用を求めることは許容されるとします。
具体的には、「マスクの着用については、来場者、従業員ともに個人の主体的な選択を尊重し、着用は個人の判断に委ねることを基本とする」と、マスク着用の励行を改訂。
ただし、「施設管理・運営者が感染 対策上又は事業上の理由等により、来場者又は従業員にマスクの着用を求めることは許容される」としています。
これは、政府が案内している「業種別ガイドラインの見直しのためのポイント」におけるマスク着用の考え方に沿った内容です。
ただし、子供については「すこやかな発育・発達の妨げとならないよう配慮することが重要」として、感染拡大時に強い対応をとる際も子供の健康面に配慮するよう求めています。
フィジカルディスタンスは継続
各項目でも、待ち列などで「飲食時以外はマスクの着用を求める」といった記述を削除。ただし、「人と人が触れ合わない程度の間隔をあける」フィジカルディスタンスの保持は継続しています。
キャラクターグリーティングについても変更はなし。「着ぐるみとのハイタッチや適度な触れ合い、短時間の会話などを可能とする」に留めています。
ガイドライン自体を5/8に廃止へ
ガイドラインは、2023年5月8日に廃止予定となりました。
政府は、新型コロナウイルス感染症( COVID-19)について、5月8日より、感染症法上の新型インフルエンザ等感染症に該当しないものとし、5類感染症に位置づけることとしています。これ以降、ガイドラインは廃止され、自主的な感染対策に取り組むこととしています。
順次ガイドラインの運用を縮小
なお、ガイドラインの廃止への円滑な移行のため準備期間が必要であることから、3月1日以降、「施設管理・運営者の判断により、順次運用を縮小することを可能とする」と明記しました。
全国の遊園地・テーマパーク企業によるガイドライン
「遊園地・テーマパークにおける 新型コロナウイルス感染拡大予防ガイドライン」は、2020年5月22日に策定。日本国内の遊園地運営会社が加盟する東日本遊園地協会、西日本遊園地協会と、株式会社オリエンタルランド、株式会社サンリオエンターテイメント、株式会社志摩スペイン村、ハウステンボス株式会社、合同会社ユー・エス・ジェイ、LEGOLAND Japan 合同会社が賛同しています。編集者は東日本遊園地協会、西日本遊園地協会、株式会社オリエンタルランド(東京ディズニーリゾート運営会社)、合同会社ユー・エス・ジェイ(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン運営会社)です。
上記の変更内容は、改訂箇所の一部です。また、各施設はガイドラインを踏まえた上で独自の対策をとっています。施設管理・運営者の判断により運用が委ねられたことからも、必ずしもガイドライン通りに規制・解除が行われるわけではありません。必ず来園する施設の取り組みを確認し、それに従ってください。