ユニバーサル・スタジオ・ジャパンを運営する合同会社ユー・エス・ジェイは、「ユー・エス・ジェイ式 観光マーケティング学」プロジェクトを、2022年4月より発足します。
USJのマーケティングを大学講義に
合同会社ユー・エス・ジェイは、将来の日本の観光業を担う人材育成を推進するため、「ユー・エス・ジェイ式 観光マーケティング学」プロジェクトを発足します。その皮切りとして、4月に開学する新大学・大阪公立大学を運営での通年講義を、4月19日より開始します。大阪公立大学商学部の学生を対象とした「ユー・エス・ジェイ式 観光マーケティング学」を通年で開講(前期・後期合わせて計2科目)。 ユニバーサル・スタジオ・ジャパンで20年以上に渡り蓄積された観光・マーケティング領域のノウハウを、各専門分野を知り尽くし、実績あるスペシャリストたちが学生たちに直接指導。かつ最新の動向もキャ ッチできる、ユニークかつ実践的な講義となります。
関係者コメント
講義主担当教員 大阪公立大学 商学部 教授 小林 哲(こばやし・てつ)
この度、ユー・エス・ジェイと大阪公立大学のコラボにより、現役のトップマーケターが実践の中で培ったノウハウを、未来への希望に満ちた若者に体系的に伝授するという画期的な講義が誕生しました。世界を代表するエンターテイメント企業の知恵を学ぶ機会を本学学生に提供することができ、現実社会の課題をビジネス研究で培われた知恵により解決する「考える実学」をモットーとする商学部として大変うれしく思います。 ぜひ、多くの学生がこの講義の刺激を受け、日本および世界を牽引する人物に成長する ことを期待しています。
吉村洋文大阪府知事
このたびの「ユー・エス・ジェイ式 観光マーケティング学」の開講は、日本の観光産業をリードするユ ー・エス・ジェイの方から実践的な学びを学生が直接得られることから、観光を支える人材の育成において、 大阪ならではの将来性を期待させるものであり、非常に有意義な取組みだと考えています。大阪公立大学は、「大都市・大阪」の発展をけん引する新たな知の拠点を目指しています。今後、このような産学官の知を結集した取組みが進み、大阪の都市課題の解決や産業競争力の強化につながることを心から期待しています。
合同会社ユー・エス・ジェイ 執行役員 副社長 CMO 村山 卓(むらやま・たく)
観光業は日本経済発展に不可欠な重要課題のひとつであり、全国いたるところにある産業ですが、正しくマーケティングを行えている所は決して多いとは言えない状況です。当社の活きたビジネスの実践学を伝えることは、今後の日本を担う人材の成長の土台づくりとして、非常に有意義な機会になると考えています。また、「観光マーケティングを学ぶなら大阪」として広く発展させることが、大阪のみならず、関西、そして日本の経済の活性化へとつながり、また、日本の将来を担うのみならず、世界へ羽ばたく人材が多く集い、飛躍するきっかけになると信じています。
講義名:「マネジメント実践1 ~ユー・エス・ジェイ式 観光マーケティング~」
学生数:170名を想定
実施場所:大阪公立大学(現・大阪市立大学)杉本キャンパス1号館講堂
形式:隔週(2限連続)開講
期間:2022年4月19日(火)より本格的授業開始
第1回 観光マーケティングの力:実際のビジネスにおいて、マーケティングの持つ威力や、それを学ぶ意義について解説します。また、なぜ「観光」という商材が、マーケティングの実践の場として秀でているか説明します。
第2回 実務的戦略思考法:マーケティングを成功させる、ビジネスを成功させる、自身のキャリアを成功させる、世の中の見方が変わる、これらすべての根幹となる考え方=戦略思考法について解説します。
第3回 実務特化マーケティング・ フレームワーク:どうしたら売れるものができるのか?大成功したビジネスの裏にはどんな秘密があるのか?ユニバーサル・スタジオ・ジャパンが観光事業を盛り上げた具体的なケ ースについて、私生活でも使える形でわかりやすく解説します。
第4回 キャリアの考え方:これからスペシャリストを目指す学生に向けた導入編として、有利なキャリアを導くためのマインドセットを伝授します。これまでの戦略的マーケティング 思考が自身のキャリア形成の鍵となります。
第5回 観光消費者インサイト :消費者の価値観や行動を変えるために必要な「消費者インサイト」とは何か。実際に大きな成功を生み出してきたマーケターの生々しい事例をもとに、消費者インサイトの重要性と、それを探る方法について解説します。
第6回 観光ブランディング:観光マーケティングにおけるブランド戦略について解説します。ブランド飽和時代と言われる現在、正しいブランド戦略の立て方とはどういうものか。 観光という文脈で、消費者のデスティネーションとして選ばれ続けたユニバーサル・スタジオ・ジャパンのブランディングの歴史を紐解きながら考えます。
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