ユニバーサル・スタジオ・ジャパンはユニバーサル・クールジャパン2025を、2025年1月24日(金)から約1年間開催しています。
USJクールジャパンが10周年
ユニバーサル・スタジオ・ジャパンと日本のエンターテイメントコンテンツがコラボした期間限定アトラクションなどが登場するイベント「ユニバーサル・クールジャパン」は、2025年で10周年を迎えました。
ユニバーサル・クールジャパン2025の開幕に際し、プロジェクトマネージャーの御園 ジェリー 研策氏が報道関係者のインタビューに答えました。
初めのうちは手探りだった
ユニバーサル・クールジャパンが初開催されたのは2015年。
「エヴァンゲリオン・ザ・リアル 4-D」「進撃の巨人・ザ・リアル」「バイオハザード・ザ・エスケープ」「モンスターハンター・ザ・リアル」の4作品からスタートしました。
当時について、「最初のうちは本当に手探りですし、やはり色々なライセンサー様にとっても初めてのところにというところもあって、我々としても色々チャレンジがありました。その時点で我々として、もっとできたことがあるんじゃないか、みたいなところはいっぱいありました」と振り返ります。
毎年イベントを重ねるにつれ「我々が期待以上の体験、評価というものを、ゲストの方とかライセンサー様からもいただけるようになった」そう。さらに「ユニバーサル・クールジャパンが注目をされて、色々なライセンサー様からのお声掛けもいただけるようになりました」と、コンテンツを提供するライセンサー側の変化も明かしました。
「これまでの経験を常に毎回レビューをして、どうやったらいい体験になるのかということを毎年毎年やっていますので、そういった意味で体験のやっぱり深さ、広さというところも、ますます増してきているのかなと」とアピール。
そして、「ただアトラクションだけじゃなくて、物販での楽しみとか、飲食での楽しみも、総合的に考えてより注力をしていくということをここ数年やっています。そういった意味でファンの方だけではなくて興味がある方にも良い作品を知っていただいて好きになっていただけるというようなものになっていくのかなと」と、近年のユニバーサル・クールジャパンでの変化を語りました。
アニメやゲームだけでない“小説コラボ”
ユニバーサル・クールジャパン2025の第1弾では、恒例の「名探偵コナン・ワールド」と、初登場の東野圭吾作品が登場しています。
東野圭吾とのコラボが初なのはもちろん、小説というジャンルも初めて。これについて、「これまでもいろいろなカテゴリーの作品を実施してきましたが、漫画、アニメ、ゲームだけではなくて、やはり音楽だったりとか、小説といった形で、いろいろな日本の誇るべきエンターテインメントと幅があると思ってまして、いつか小説を題材にしたリアル体験というものを展開できないかというふうに考えておりました」と、小説の構想は以前からあったと明かしました。
その中で「世界的に非常に人気のあります東野圭吾先生の作品とご一緒したいという風に、以前から考えておりまして、ご相談させていただいて、実施する運びになりました」と、今回のコラボへの経緯を説明。
東野圭吾原作『マスカレード』シリーズ「狙われた仮面舞踏会」のアトラクションについては、「いわゆる一つの真実だけではなくて、何人かの容疑者が、それぞれの容疑者によってエンディングが変わっていくというような新しいところにもなっておりまして。そういったところの楽しみと、東野圭吾先生の作品の魅力でもある、それぞれの容疑者、それぞれの人の裏に秘められた思いとか、そういったところも、どうリアルに感じてもらえるのかなということを追求して開発しておりますので、そういったところもご自身で聞き込みとか、触れていただくことによって、感じていただけたらなという風に思っています」とアピールしました。
ユニバーサル・クールジャパンのこれから
今後10年のユニバーサル・クールジャパンについて問われると、「今は日本国内のファンたちもそうですし、海外からパークに来ていただける方々に対して、その方々がやっぱり求めるもの作品を継続して展開していきたいですし、満足していくものをより期待を超える体験を提供していきたいと思っています」と語りました。
加えて「我々が培ったものを、我々の海外のパークとかそういったところでも展開していきたい」と展望。
初の海外展開へ
ユニバーサル・クールジャパンが10周年を迎える中で、今年はユニバーサル・スタジオ・ハリウッドでも、2025年4月〜5月の特定日に開催されるスペシャルイベント「ユニバーサル・ファン・フェスト・ナイツ」内で、日本からワンピースと呪術廻戦が登場します。
日本のユニバーサル・スタジオが本家ハリウッドへ“逆輸入”の形で海外展開をするということで、「そういった形でうちがハブとなって、いろいろな作品の方々にとっても、海外へのステップの場所としての存在になっていけたらなという風に考えています」と、海外展開を踏まえた上での新たな立ち位置を提示しました。
通年開催は今年だけの予定
ユニバーサル・クールジャパン2025は、初の年間を通して開催されます。
従来は1月〜6月周辺のいわゆる閑散期イベントとして開催されてきました。この期間は「引き続き開催していきたい」としつつ、「周年ということで、年間を通して来られる方々に、日本のコンテンツの体験を、今年は提供していきたいなという風に思っています」と通年開催について説明。
今回の通年開催は「ちょっとテストケース的なものかも」と明かし、「反応を見て今後どうしていくのかというところのきっかけになれば」としました。
来年以降の通年開催は「今のところ考えていない」と明言。「来年はまた元のところで回して。各シーズン毎でそのシーズンに沿った、来場される方々の属性とかに沿った、プロダクト展開をしていますので、そちらにまず注力をしっかりしていくと、まずベースとして考えている」と説明。
「今年の結果を受けて、今後、来年はあれですけど、その先どうしていくのかというのを考えています」と語りました。
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