東日本遊園地協会、西日本遊園地協会らによる「遊園地・テーマパークにおける 新型コロナウイルス感染拡大予防ガイドライン」が、2022年12月23日(金)に改訂されました。
10回目のガイドライン改訂
「遊園地・テーマパークにおける 新型コロナウイルス感染拡大予防ガイドライン」は、2020年5月22日に策定。日本国内の遊園地運営会社が加盟する東日本遊園地協会、西日本遊園地協会と、株式会社オリエンタルランド、株式会社サンリオエンターテイメント、株式会社志摩スペイン村、ハウステンボス株式会社、合同会社ユー・エス・ジェイ、LEGOLAND Japan 合同会社が賛同しています。編集者は東日本遊園地協会、西日本遊園地協会、株式会社オリエンタルランド(東京ディズニーリゾート運営会社)、合同会社ユー・エス・ジェイ(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン運営会社)です。
随時改訂を重ね、今回は10回目の改訂。前回の2022年10月改訂では、入場時の検温の削除を中心としたものに留まっていましたが、今回は政府の基本的対処方針の改訂も受け、変更箇所が多くなっています。
基本的な考え方
冒頭の基本的な考え方では、「清掃・消毒を強化実施すること」を「清掃・消毒を実施すること」とし、「強化」の単語を削除。
また、接触確認アプリ(COCOA)のサービス停止に伴うインストール推奨の削除、感染者発生時の医療機関との連携などが、政府の方針に従って変更されています。
消毒については、「定期的な消毒」を「適切な頻度の消毒」に変更。手指消毒液についても、「各施設出入り口に設置」が「園内に適切数設置」に変更されました。
園内では、「マスクを着用している場合であっても、できる限り対面での会話を控えるか、会話を短く切り上げる等の対応が望ましい旨を周知する」の一文が削除されました。
従業員と来園者とのふれあい解禁
従業員については、「できる限り会話は少なく済むように調整する」の一文を削除。この一文は、これまで「接客の際は、いわゆるカスタマーサービスに若干不足することがあっても、来場者のご理解を得て、できる限り会話は少なく済むように調整する。(新しい接客スタイルとして、マスク越しであっても笑顔と目視、ジェスチャーなどを組み合わせ、放送や掲示などにより来場者のご理解を得る。)」と新しい接客スタイルの提案も含めて詳細に記載されており、大きな変更となります。
また、「従業員の手袋着用や消毒の実施を前提とし、握手やハイタッチなどのふれあいを可能とする」とし、これまで身体的距離を求めていた従業員と来園客とのふれあいを可能としました。退園時においても「必要に応じて、笑顔で1m以上の間隔をできる限り保って退園のお見送りを行う」の項目が削除されています。
売店などのレジでは、「従業員及び購買者双方がマスクを着用してる状況であれば必ずしも購買者との間を遮断する必要はない」の一文を追加。アクリル板などの遮蔽物をレジに設置する必要をなくしました。
ショー・グリーティング
ショー出演者は、来場者のマスク着用を前提として、出演中のマスク着用を不要とすることも可能に。これまでは、「来場者との距離(2m以上を目安)を空けること、及び大量の飛沫を伴う大声での会話や発声(マイク等で通常レベルの会話や発声を拡声する場合はこれに当てはまらない)をしないことを条件として」マスク着用不要とされていましたが、「来場者のマスク着用を前提として」に置換されました。
客席では、立席の場合の身体的距離を最低1mとし、従来の「できる限り2m、最低1m」から表現が緩和されました。
グリーティングでは、着ぐるみとのハイタッチや適度な触れ合い等を可能にする条件を一部変更。来場者による手指消毒を求める箇所が、園内への消毒液設置に変更されました。他の前提条件は、着ぐるみの消毒、大声を出さないことのままです。
アトラクション
アトラクションでは、列におけるマスク着用の条件を変更。これまで、マスク着用を求める例外として屋外で2m以上の距離が確保できる場合を挙げていましたが、加えて「会話をほとんど行わない場合」もマスク着用の例外条件の選択肢としました。
チェックリストを削除
ガイドラインの巻末に添付されてきた「ガイドラインチェックリスト」が削除されました。
上記の内容は変更箇所の一部です。また、各施設はガイドラインを踏まえた上で独自の対策をとっています。必ずしもガイドライン通りに規制・解除が行われるわけではありません。必ず各施設の取り組みを確認し従ってください。