京都水族館では、ハンドウイルカ「キア」の妊娠が判明しました。
9月下旬に出産予定
京都水族館で2011年12月から飼育しているバンドウイルカの「キア」。雌で推定12歳です。
2021年11月初旬に、体調管理のため定期的に行っている血液検査で妊娠の兆候が示され、その後の超音波検査で胎仔の動きを確認しました。現在妊娠5カ月目に入っており、2022年9月下旬に出産を迎える予定です。なお、父親は赤ちゃんの誕生後にDNA検査を行い特定します。
当面、イルカパフォーマンスは「キア」の体調を見ながら継続しますが、9月以降は安心して出産を迎えるための環境づくりを優先し、イルカパフォーマンスなどを中止する予定です。
2回目の妊娠
「キア」の妊娠は、今回で2回目となります。2020年11月に初の妊娠が確認され、2021年8月7日にオスの赤ちゃんを出産しましたが、吻先から生まれる逆子であり遊泳力が弱く、残念ながら約5時間後に死亡しました。その後、「キア」の体調管理を続けながら、回復が確認された段階でほかのイルカと同じプールでの生活を再開しています。
イルカの繁殖については、仔獣が順調に成長することが難しいとされています。京都水族館は、前回の経験も踏まえ、専門家や他園館の協力も仰ぎながら出産に備えます。