ザ・ウォルト・ディズニー・カンパニーは、世界のディズニーパークとディズニー・クルーズラインに、今後10年間で600億ドル(約8,860億円)を投資すると、2023年9月19日、発表しました。
パーク部門に10年で600億ドルを投資
ディズニーのボブ・アイガーCEOは、同社のパーク・エクスペリエンス&プロダクツ部門に対して、従来の約2倍である10年間で600億ドルの投資を行うと、投資家に向けて公表しました。
ディズニープラスへの投資で収益が低下する中、テーマパークが順調な利益をもたらしていることから、投資効率の高い分野に資金を投入するとしています。
『ブラックパンサー』や『リメンバー・ミー』をエリア化する可能性
ディズニーパークでは、アメリカの2パークでオープンした「スター・ウォーズ:ギャラクシーズ・エッジ」やアメリカとパリの「アベンジャーズ・キャンパス」など、ディズニー映画を用いた新エリア展開が好調だと指摘。
世界では、香港・東京・パリで『アナと雪の女王』エリアがオープン予定だとし、ディズニー社の直接投資の対象ではない東京ディズニーリゾートにも触れました。
さらにテーマパーク部門トップのジョシュ・ダマロは、『アナと雪の女王』について、ディズニーランド・リゾートで展開する可能性を示唆。『ブラックパンサー』や『リメンバー・ミー』をパークで展開する可能性に言及しました。
クルーズも展開
ディズニーが投資拡大を発表したパーク部門には、ディズニー・クルーズラインも含まれています。
クルーズラインはパークを持たない地域にも展開でき、今後はオーストラリアやシンガポールにも就航が予定されています。ディズニー映画を観ていてもパークを訪れていないファンが7億人いるとし、パークやクルーズで潜在層を掘り起こす戦略です。