ペンギン、アシカも熱中症に 水族館の猛暑対策

2022年8月14日 あとなび

サンシャイン水族館は、アシカやペリカン、カワウソ、ペンギンなどが展示される屋外エリアにおいて、生き物たちの暑さ対策を実施しています。

ケープペンギン

海の生き物も人間と同じように熱中症になることがあります。元気がなくなったり、食欲が落ちたり、血色が悪くなったり、脱水症状になったりと暑さが原因で体調不良になる恐れがあります。

ペンギンは、海水に漬けたエサの魚から水分や塩分を摂取しています。通常、目の上の部分がピンク色のケープペンギンですが、そのピンク色が赤色に変わっていたり、口を開けて大きく呼吸している場合は要注意です。

「草原のペンギン」エリアでは、日陰を設置し、ペンギンたちも日陰に集まってきます。また、地面に水を撒き、床シャワーを稼働。水を撒くと地面の表面温度が10℃近く下がることもあります。

飼育スタッフがシャワーの水をペンギンの体へ直接かけることも。水を浴びるペンギンや、ミストのそばで涼むペンギンが見られるかもしれません。

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モモイロペリカン

モモイロペリカンは、水かきやのど袋から放熱し、体温を調整します。水かきやのど袋には毛細血管がたくさんあるため、その部分を冷やすことで効率的に体温を下げることができます。のど袋はパタパタと動かし体温を調整します。

水族館では、日陰に加えて冷風機を設置し、冷気を直接与えています。また、水槽の水位を上げることで、足元を冷やしています。

カリフォルニアアシカ

カリフォルニアアシカは、基本的にエサから水分補給をします。比較的暑さに強く、暑いとヒレを水上に出したりするといわれていますが、水族館ではあまり見られません。

野生と暑さ対策の異なる水族館では、日陰の設置、冷風機での体感気温の低下とあわせて、氷を与えています。

氷に慣れてもらうことで、脱水や治療など万が一水分の補給が必要になった場合、氷を食べることに慣らしておけば簡単に水分補給を行うことができます。

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コツメカワウソ

コツメカワウソは比較的温暖な気候に生息しており、サンシャイン水族館の「カワウソたちの水辺」水槽内は通年で25℃前後に温度管理されています。

飼育下ではより水分を摂ってもらうため、日常的に氷を与えています。カワウソたちは氷をプールに持ち込み、溶かし小さくしてから食べる方法を編み出しているようです。

人間

海の生き物だけでなく、来場者や飼育スタッフの人間にも熱中症対策が重要です。サンシャイン水族館では、大型ミスト扇風機を設置。オリジナルのクラゲラムネ(320円)など冷たい飲み物も販売しています。

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飼育スタッフ芦刈治将さんコメント

スタッフ自身も冷感グッズを首に巻き、帽子を被り、日焼け止めを塗るなどの対策をしています。

またスタッフ用の日陰も設置しました。私は、暑さ対策として透明の伊達メガネでUVカットのものを炎天下では着けていたこともありました。

サンシャイン水族館のマリンガーデンは、都会でありながら、四季を大いに感じることのできる空間です。特に夏は、降り注ぐ太陽とそのきらめき、そして周りの緑は、サンシャイン水族館ならではの楽しみ方だと思います。お客様には、充分な暑さ対策の上、生き物とともに季節感もお楽しみいただければ幸いです。

※記事の内容は取材時の情報です。掲載している情報が変更になっている場合があります。
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