2020年7月28日(火)、愛知県長久手市の愛・地球博記念公園において、ジブリパークの起工式が行われました。
ジブリの世界が形になる工程へ
2022年秋オープン予定の「ジブリパーク」の起工式が行われました。
出席した愛知県の大村知事は、「愛知万博で示された『人・地球・生き物に対する愛』というテーマは、スタジオジブリの作品にも一貫して描かれて来たものであり、この公園においてジブリの作品の世界観を表現する事によりまして、愛知万博の理念を継承する事が出来るという風に思っております」と発言。
株式会社スタジオジブリの中島社長は「ここからは図面の話ではなくて、実際に物を通して形として作っていく工程になります」と述べました。
そして、ジブリパークの総合プロデューサーを務める宮崎吾朗監督らが鍬入れを行いました。
囲み会見では、愛知県は、駐車場や周辺道路等、諸々のインフラの整備を2022年秋までに実施することを改めて説明。
また、大村知事は、2023年秋に全5エリアのオープンの“さらにその先”もスタジオジブリと構想を話し合っており、「どんどん膨らんでいる」ジブリのコンテンツに対して次なる展開を考えていきたいと語りました。
ジブリパーク全5エリア詳細
「ジブリパーク」は、2005年に愛知万博が行われた愛・地球博記念公園(モリコロパーク)を用地に、愛知県とスタジオジブリが2017年5月31日(水)に合意した事業。
「青春の丘」「ジブリの大倉庫」「どんどこ森」「もののけの里」「魔女の谷」の5つのエリアから構成されています。
このうち、「青春の丘」「ジブリの大倉庫」「どんどこ森」が2022年秋の先行開業を予定しています。
青春の丘エリア
来園者を迎え導くジブリパークの象徴。
19世紀末の空想科学をテーマに「エレベーター棟」を整備。
平成初期の住宅地をテーマにした『耳をすませば』の「地球屋」や「猫の事務所」、ロータリー広場が展開されます。
ジブリの大倉庫エリア
「倉庫」らしさと懐かしさを併せ持った和洋折衷の建物で、ジブリ作品等の保管・保存を行い、展示と遊びと憩の空間です。
約9,600㎡の大倉庫に、常設展示室、企画展示室、映像展示室(約170席)、カフェテリア等が設置されます。
どんどこ森エリア
愛知万博の際に作られた『となりのトトロ』の「サツキとメイの家」を中心に、自然を残したエリア。
既存の「サツキとメイの家」や管理棟に加え、散策路や社と社務所などが整備されます。
もののけの里エリア
あいちサトラボと一体になった体験の場。
『もののけ姫』のタタラ場や炭焼き小屋を建築予定。
魔女の谷エリア
ジブリ作品の体験を通した展示と遊び、休憩等の複合的空間。
『魔女の宅急便』のオキノ邸や、『ハウルの動く城』の城、レストラン等を建築予定。
ジブリパークのこれまでと今後の予定
2017年5月31日:愛知県とスタジオジブリが「ジブリパーク」の整備構想で合意
2018年3月30日:愛知県とスタジオジブリが確認書を締結
2018年4月25日:基本デザインを発表
2019年5月31日:愛知県、スタジオジブリ、中日新聞社が基本合意書を締結
2020年7月28日:愛・地球博記念公園 大芝生広場にて起工式開催
2020年度中:「魔女の谷」「もののけの里」の実施設計を策定
2022年2月:先行3エリアが完成、展示作業に着手
2022年秋:先行開業
2023年秋:全5エリアがオープン