京都水族館は、企画展「カタチとくらし」を、2021年7月31日(土)~10月31日(日)の期間、開催します。
いきものたちの「カタチ」の由来がわかる「くらし」を展示
すみだ水族館で好評の展示が京都に期間限定でお引越し。
きものの「カタチ(姿)」と「くらし(棲み処)」をデザインし展示する企画展「カタチとくらし」が開催されます。
いきものの形や色、模様は、棲んでいる場所やその習性などに基づいています。
いきものたちの「カタチ」の由来がわかる「くらし」の特徴を、「ぐるぐるの家」「だんだんの家」などテーマを設けた独創的なデザインで表現。
「ミスジリュウキュウスズメダイ」や「ビッグベリーシーホース」など、6種類の個性豊かで小さないきものたちを、6つの水槽で展示します。
海や川に暮らしているいきものたちの「カタチ」が、彼らの「くらし」にどのように由来しているのか、想像を巡らせながら鑑賞できます。
日本空間デザイン賞で金賞を受賞
企画展は、すみだ水族館で2020年1月31日~2月29日、6月15日~7月14日に開催。
日本空間デザイン賞2020の「エキシビジョン、プロモーション空間」カテゴリーで『金賞』を受賞しました。
また、「第54回日本サインデザイン賞」では、応募作品数315点の中から『金賞』に選ばれるとともに、『日本サインデザイン招待審査員賞』を受賞しました。
受賞を記念して、2021年4月から7月の期間にすみだ水族館で再展示したところ、大変好評だったことから、京都水族館への移設展示が決定しました。
全6個の水槽
ナベカ「あなあなの家」
海の浅瀬などで暮らす「ナベカ」は、貝殻などを巣穴にする習性があり、小さな穴にも後ろ向きのまま収まります。
その「ナベカ」の習性や特徴がわかりやすいようデザインしたのが「あなあなの家」です。
丘のようなデザインは、危険が迫るとすぐに穴に入れるよう、お腹を地面につけながら泳ぐ「ナベカ」たちが移動しやすい設計にしています。
また、細長い体にぴったりとフィットする穴を好むため、大小さまざまな大きさの穴を用意しました。
スザクサラサエビ「だんだんの家」
暗い所で群れで暮らす習性から、安心して暮らせるようたくさんの影ができるような段々状のオブジェを設置。
ミスジリュウキュウスズメダイ「しましまの家」
サンゴの群生の間など隙間に隠れる習性から、生物のしま模様の幅に合わせたサイズの棒状の棲み処を設置。
ヘコアユ「とげとげの家」
危険を感じるとウニのトゲの中に隠れる習性がある。
群れで隠れられるように、たくさんのトゲトゲのオブジェを設置。
クダゴンベ「にょきにょきの家」
辺りを警戒して高い所から見渡す習性がある。
気分によって上る場所を変えるので高さの異なる構造物を設置。
ビッグベリーシーホース「ぐるぐるの家」
しっぽを海藻にまきつけて生活する習性から、さまざまな大きさ、太さの輪を組み合わせた構造物を設置。
展示期間:2021年7月31日(土)~2021年10月31日(日)
展示場所:2階「交流プラザ」