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ハウステンボスの芸術性とエヴァンゲリオンの芸術性がマッチする ハウステンボス髙村社長 単独インタビュー

2026年2月28日 あとなび

ハウステンボス株式会社 髙村耕太郎 代表取締役社長執行役員CEO

ハウステンボスは、エヴァンゲリオン・ザ・ライド – 8K -を、2026年4月24日(金)にオープンします。

発表イベント後、ハウステンボス株式会社 髙村耕太郎 代表取締役社長執行役員CEOにインタビューを行いました。(聞き手:林田周也)

ハウステンボスはIPを表現していくキャンバスとして適している

ーーなぜエヴァンゲリオンというIPとコラボしようと思ったのですか?

(髙村社長)世の中にいろんなIPがある中で、エヴァンゲリオンを、選んだというか先方からも選んでいただいたというところの理由ですけれど、エヴァンゲリオンは、単純な大きなロボットが戦うところ以外も、バックグラウンドとして非常に複雑性の高いストーリーを持たれていて、それ自体を、音楽もそうですし映像表現としてもそうですけれども、すごく芸術性が高い形で表現をしていて、それが愛されているIPだなと僕は思っています。

それを考えた時に、ハウステンボスって非常に広い敷地の中で、ヨーロッパの建物などがかなり精巧な形で表現をされていて、僕はいろんなIPを展示していく、表現していくキャンバスとしてはすごく適していると思っているんです。

ただ、僕ら自体もかなり芸術性を意識して展開しているテーマパークなんですけれども、そこを表現した上でIPの特徴がすごく生きていくものって限られると思っていて。

そういう中で言うと、僕らが大事にしている芸術性みたいなところと、エヴァンゲリオンという作品が持っている美しさと芸術性みたいなところが、すごくマッチするし、これがコラボレーションできるとエヴァンゲリオンのファンの方にもひとつのテーマ性を貫いた上で、今まで見たことがないような体験をしてもらえるんじゃないかな、というところがイメージできたので、この作品を選んだし、先方にも選んでいただいたと思っています。

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エヴァンゲリオンを今の時代にあった形で体験

ーーコラボするコンテンツについて教えてください。

エヴァンゲリオン・ザ・ライド – 8K – 

今回僕らが使おうとしているアトラクションシステムは、非常に映像を美しく表現できるので、エヴァンゲリオンという作品を今の時代にあった形で美しい映像として体験してもらうというところでのフィット感はあると思いました。

アトラクションの中だとその建物の中に閉じてしまうっていうところはありますけれど、 アトラクション以外の場所でも、エンターテインメントであったりとか、街中を使いながら、ハウステンボスならではの表現ができると思っています。

フード

ファンの方たちに分かりやすく楽しんでもらえるものにしたいなと思ったので、カラー社の方からもいろいろなアドバイスとかをもらいながら、そういう意味では、フード系のコラボってエヴァンゲリオン自体もいろんなところでされてますけれども、それでもちょっと見たことがないなという形のものにしたいっていうのと、なんか出てきたっていうふに少し笑ってしまうっていうような形を目指したっていうところがひとつ。

プラス僕らのテーマパークというか、ハウステンボスもそうですし、長崎という場所自体が食体験というところが非常に豊富な場所なので、単純にエヴァンゲリオンの面白さだけじゃなくて長崎の土地が持っている食べ物の魅力とか面白さみたいなところも同時に味わってほしいなと思ってます。

これがコラボレーションした形で提供できるようなメニューを開発したつもりです。

グッズ

グッズも相当量、開発をしていきます。

やっぱり象徴的なのは今回NERV。エヴァンゲリオンだけをテーマにしてしまうと、どうしてもどこにでもあるようなグッズになりがちですけれども、一つキーワードとしては、あの場所がNERVの佐世保支部になるっていう形で、スタンプラリー自体もそれの正規職員になるための展開みたいなので、NERVの佐世保市部というところを一つキーワード、デザインアイコンにした形の商品展開というところをたくさんやっていきます。

あとは冒頭の今回のコラボレーションの背景にもつながるんですけど、やっぱり今回メインのキービジュアルでも作った、ドムトールンといううちにとって象徴的な建物と初号機の組み合わせって、僕自体も一個のアートとして綺麗に仕上がっていると思うので、ハウステンボスの風景とエヴァンゲリオンが重なるとこういうかっこよさができるんだというのは使いながら、オリジナルのグッズを展開していきたいなと思っています。

NERV佐世保支部職員 臨時宿泊専用仕様 ホテルデンハーグ特別室

ホテルデンハーグの3室を予定しています。

他のホテルと比較して、例えばホテルヨーロッパとかホテルアムステルダムだと、エヴァンゲリオンという作品を表現するにあたって、ややホテルのテーマが濃すぎるかなと思って、デンハーグの方がデザイン的にも比較的フラットな部分があるので、エヴァンゲリオンという世界観を入れても、いろんなものがあまり複雑に絡み合ってないというか、シンプルに楽しんでもらいやすい形になるかなと思いました。

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ハウステンボスのストーリーが皆さんに広がっていく

「ミッフィー・ワンダースクエア」オープニングセレモニー(2025年6月19日)

ーー「ミッフィー・ワンダースクエア」オープン後は、20~30代の女性の来園者が昨年対比40%増を達成しました。今回はまた別の層を狙いにいくのですか?

(髙村社長)ミッフィーは本当にわかりやすく、もちろんミッフィーそのもののファンという方もいらっしゃいますけれども、いわゆる世の中のテーマパークの中心顧客層であるような、20代〜30代くらいの女性を増やすことを狙いましたし、その方たちが分かりやすく増えているっていう構造でした。

エヴァンゲリオンに関しては、世界に相当熱量が高いファンが、多分僕と同じような世代というか、50代前後ぐらいで、かなり熱いファンがいらっしゃるっていうところで、30年経過した中でそれがまた若い人にも伝播しているところで言うと、これだけ熱量を持った形で幅広い世代に、それも世界を意識しながらPRできるIPって僕はなかなかないと思っているので。

どちらかというと性年齢を綺麗に区切るというよりは、 世界中に広がっているエヴァンゲリオンを相当な熱量で好きな人たちに集まってもらうことによって、特徴としてはその人たちって情報を伝播していく力がすごく強いと思うので、僕らが想像している範囲を超えて、ハウステンボスのストーリーが皆さんに広がっていくところを狙っているっていう感じです。

ハウステンボスならではの形は必ず作れる

ーーミッフィーについては「ミッフィーの体験をするならハウステンボス」といったイメージがついていると思いますが、エヴァンゲリオンはコラボ先も多く、なかなか「エヴァンゲリオンといえばハウステンボス」とはなりにくいと思いますが、その点はいかがですか。

(髙村社長)エヴァンゲリオンの30周年というところをきっかけに、日本中、世界中にエヴァンゲリオンの体験というのが広がっていくし、それがむしろ僕らにとっても大歓迎というか、そういうムーブメントが起こっていく中で、とはいえハウステンボスでしか表現できない形はあると思っていて、もちろん今回のアトラクションはその象徴だと思いますし、屋外のエンターテインメントもそうですよね。

エヴァンゲリオンとコラボした形で屋外での夜間ショー(シャワー・オブ・ライツ : HARMONICS WITH EVANGELION)をやりますけれども、ああいう形でエヴァンゲリオンを表現して、それを毎日やり続けることができる場所は、多分僕らのところしかないかなと思っているので、いろんなエヴァンゲリオン体験が世界に広がると思いますけれど、ハウステンボスならではの形は必ず作れると思っています。

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テーマパークとしての総合力が上がっているところをお伝えしたい

ーーエヴァンゲリオンとコラボすることでどういった狙いがりますか。

(髙村社長)どうしてもハウステンボスって、30年が経過している中で昔できた古いテーマパークっていうような印象がある中で、もう一度変わったハウステンボスをPRするきっかけというところで、なかなか自分たちだけでハウステンボスは新しくなりましたと言っていても届かないと思います。

エヴァンゲリオンという世界的なIPを使うことによって、それをきっかけにハウステンボスというものに目を向けてもらって。

もちろんそれを楽しみには来てもらうんですけれども、その体験の中で変わっていくハウステンボスを知ってもらえるといいなと思って、エヴァンゲリオンという作品とコラボレーションします。

ーー発表イベントでは、昔ハウステンボスに来たことがある方にもう一度きてほしいというメッセージを感じました。

(髙村社長)もちろん初めての方、おそらく今エヴァンゲリオンを20代とかで好きな方とかは、もしかしたら今回初めてエヴァンゲリオンをきっかけにハウステンボスに来てくれるかもしれないです。

比較的エヴァンゲリオンの現役世代ファンで30年ずっと好きだったという人たちは、ちょうどハウステンボスがオープンしたのが30年少し前なので、若い時に一度行ったきり、オープンした時に話題になった時に1回行ったんだっていう方が結構多いんですよね。そういう50代〜60代くらいの人たちがもう一度ハウステンボスに目を向けるきっかけには、十分なるんじゃないかなと思っています。

ーー久しぶりに来る方には、ハウステンボスのどの点をアピールしたいですか?

(髙村社長)やっぱりお花が綺麗、イルミネーションが綺麗、みたいなところのイメージがあると思います。それ自体も昔と比べるとしっかりアップデートして良くなっているというのはあります。

何よりもやっぱり昔はテーマパークの割にはアトラクションとか比較的エキサイティングな体験が少ないなと思われていたと思うんですけれど、ここ数年で面白いアトラクションであったり、エンターテインメント、イベントのところで、興奮する要素も確実に投入をしています。

静かなゆったりした街並みを楽しみながらも興奮要素というのもしっかり追加されている、テーマパークとしての総合力が上がっているところをお伝えしたいなと思っています。

成長の加速度を上げていく大きなポイントに

新社長就任挨拶会見(2023年10月3日)

ーー髙村社長が就任されてから、約2年半がたちました。就任時に5年で入園者数を300万人にする目標を掲げられていましたが、折り返し地点にきてどのような状況だと認識していらっしゃいますか。

(髙村社長)僕的にも、昨年7月にミッフィーエリアが入ってから、成長戦略が形になってきていると思っています。

おかげさまで、7月〜12月で、入園者数全体が前年比15%プラスすることができて、僕らが一番大事にしている遠方から来ていただく人たちは、25%増加している形になっているので、成長戦略のスタートの手応えとしては 十分かなと思っています。

それがおそらくこのエヴァンゲリオンが入る形でさらに加速されると思っているので、半分の折り返しというところでは悪くないかなという印象です。

やっぱりこういうテーマパーク、テーマリゾートの総合力って、綺麗に等分で伸びていくっていうよりは、 二次関数というかどこかでグッと加速するところがあると思います。

ハウステンボス自体、今までそういうアトラクションがないとかのイメージの中で、ひとつふたつくらいのイベントアトラクションでは、本当に変わったの?というところって、どうしても疑信暗鬼の部分がマーケットにもあったと思うんですけれど、複数重なってくることによって、特にこのエヴァンゲリオンというのは、成長の加速度を上げていく大きなポイントになるんじゃないかなと思っています。

ーー変わってきたなという感覚が伝わってきた実感はありますか。

(髙村社長)やっと変わってきたというような情報が、近くの長崎の人もそうですし、遠くの人にも伝わり始めているという感じです。

僕自体もいろんなところで話をしていると、なんか最近結構元気らしいじゃんという風に言ってもらえる機会が増えてきたので、そういう意味では伝わり始めているっていうところの実感はありますね。

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刀は今まで通りのパートナーシップを提供

ーー株式会社刀とのブランディング等のパートナーシップも約2年半が経ちました。刀は他パークでも3年程度でミッションを終えるイメージがありますが、今回のエヴァンゲリオンでも関係は続いていますか?

(髙村社長)エヴァンゲリオン自体は、ミッフィーもそうですけれども、刀とハウステンボスのパートナーシップの初期から構想していた形になるので、エヴァンゲリオン自体の企画は彼らと共同でやっているというところになりますし、もう少しこの関係が続いているという風に思ってもらっていいかなと思います。

ーー髙村社長が入られてからエヴァンゲリオンの企画は始まっているんですか。

(髙村社長)いわゆる企画の立ち上がりとしては、私が入った後に刀のチームとも相談しながら立ち上がっていったって形です。

ーーミッフィー・ワンダースクエアは髙村社長の前から企画が立ち上がっていましたよね。

(髙村社長)そうですね。ミッフィー自体はその前から少しスタートしていて、という形で。

ーー大型の企画でゼロから入られるのは初めてという形ですか。

(髙村社長)そうですね。

ーー最近、刀に対してネガティブな報道がされていますが。

(髙村社長)僕らとしては感じるところは全くなくて、今まで通りのパートナーシップを提供してもらっていると思うので、そこに関しては、僕らとしてはあまり関係ないかなと。

成長戦略はこれくらいのペースで連続していく

ーーエヴァンゲリオンは成長戦略の第3弾ということで、第1弾から1年以内での展開でかなりハイペースかと思いましたが、今後もこれくらいのペースを期待して良いですか?

(髙村社長)そうですね。 やっぱり先ほど言った通り、1個、2個でイメージを変えられないし、ビジネス構造も変えられないので、ここからはこれくらいのペースで連続していくっていう風に期待していただいていいかなと思っています。

©カラー
※記事の内容は取材時の情報です。掲載している情報が変更になっている場合があります。
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