香港ディズニーランドは、『アナと雪の女王』をテーマにした新エリア「ワールド・オブ・フローズン」のアトラクション「ワンダリング・オーケンズ・スライディング・スレイ」を、2023年11月20日にオープンしました。
オーケンが作った世界唯一のアナ雪コースター
「ワールド・オブ・フローズン」は、アレンデール城をシンボルに『アナと雪の女王』の世界をエリアにしています。城下町はもちろん、キング・アグナル・ブリッジを通じて、アレンデールの森エリアがあることが特徴です。
森エリアのアトラクションが、「ワンダリング・オーケンズ・スライディング・スレイ」。山中で商店を営むオーケンが手掛けるコースターです。
ワールド・オブ・フローズンでは、「夏の雪の日」をお祝いしています。オーケンもこれに合わせて、お店の裏に森を疾走するコースターを作ったという物語です。
オーケンの小屋を巡るQライン
小屋に入ると、カウンターをはじめ映画に出てきたオーケンのお店が広がっています。
Qラインを進むと、サウナが。窓からオーケンが顔を出すこともあります。EPCOTの「フローズン・エバー・アフター」で人気のQライン要素が、よりストーリーに沿った場所に置かれました。
さらに次の部屋では、柱が木彫りのトロールたちになっています。卓上には、コースターの案を描いたスケッチがいくつも置かれており、かなり考えた末にこのコースターが生まれたことが伝わってきます。木をくり抜いたライドや、樽を利用してライドにする案もあった模様。
乗り場に着くと、ソリを連結させたライドとして完成したことがわかります。
動力はスヴェン
ソリが出発すると、オラフとスヴェンが登場します。オラフが自分の鼻を取って、スヴェンの前にニンジンをぶら下げて走らせる方法で動力を確保し、歯車で連結してコースターを巻き上げてくれています。
ディズニーパークのコースターは、ストーリー上はコースターであることを隠しているものと、ストーリーから堂々とコースターであることを示しているものがあり、このオーケンのコースターは後者ですが、巻き上げまではっきりストーリーに組み込んでいるものは珍しいです。
1分程度のファミリーコースター
コースター自体は、身長95cm以上なら乗れるファミリータイプ。1分ほどの乗車時間で、アレンデールの山を駆け抜けます。
湾からお城までアレンデールの景色を一望。
短い乗車時間の中で、アレンデールの景色が次々と移り変わっていきます。
借景を利用した景観
コースターが走り回る風景は、アレンデール湾から見える景観の一部になっています。オーケンがコースターを建てた山は、アレンデール湾から見ると背後に本物の山が見え、自然とパークが一体となった景色が楽しめます。
借景を利用したパークの景観作り。これまで眠れる森の美女の城の背後に存在感抜群にそびえていた山ですが、お城は「エンチャンテッド・ストーリーブック・キャッスル」に生まれ変わって大きくなったことで山が見えにくくなりました。そして新エリアの「ワールド・オブ・フローズン」が山を借景として生かすことで、香港ディズニーランドに新たな警官が生まれました。