2021年12月31日(金)に閉館が決定している、MEGA WEB。トヨタの「見て乗って感じるモビリティの体験型テーマパーク」として1999年3月に開業しました。
施設は大きく分けて3つのエリアからなり、それぞれの異なったテーマ・視点からモビリティについて体験することができます。
最新の市販車ラインナップと次世代技術を体感「トヨタ シティショウケース」
施設の中心となる「トヨタ シティショウケース」は、近未来的な空間の中、トヨタの最新のラインナップや、モビリティに関わる次世代技術を体験できるコンテンツが集まっています。
トヨタの最新市販車ラインナップの展示が行われている「モビリティ ゾーン」、次世代技術を展示やプレゼンテーションで体感できる「テクノロジーゾーン」、石畳の道や信号など、さまざまな走行環境が盛り込まれた約1.3kmのコースで気になるクルマの乗り心地を体験できる「ライドワン」からなります。
世界の旧車・名車が集う「ヒストリーガレージ」
トヨタ車のみならず、世界の過去の名車が、そのクルマの時代背景に合わせたプロップスと共に展示され、今にも走り出しそうな迫力を感じることができる「ヒストリーガレージ」。
自動車の再生工房「レストアピット」では、名車の復元作業を見ることもできます。運が良ければ、眠りから覚め、息を吹き返す名車の姿を音・振動・匂いで感じることができるかもしれません。
小さな子供にもモビリティを操る楽しさを「ライドスタジオ」
小さな子供でも、実際にハンドルを握り、モビリティを操る体験ができる「ライドスタジオ」。 小さくても、本物の質感をもったモビリティがレベル別に数多く揃っています。
中には、トヨタの水素で走る燃料電池自動車「MIRAI」を再現し、一人乗りサイズながら実際に水素から電気を作って走る「FC-PIUS」に乗ることもできます。
閉館まで楽しめる、モビリティをもっと身近に感じられるコンテンツ
閉館までの期間、モビリティをもっと身近に感じられるコンテンツが数多く用意されています。
e-Motorsports HD(ハンドドライブ)
TOYOTA×スポーツゾーンの、e-Motorsports HD(ハンドドライブ)では、ハンドルに加え、アクセル・ブレーキ操作も手で行うフレンドマチック仕様でモータースポーツを体験できます。
ハンドルを少ない力で回せるよう取り付けられたノブと、左手元に備えられたアクセル、ブレーキと接続されたレバーで手だけを使ってのドライビングを体験できます。
バスケットボールロボット展示
トヨタが開発した人工知能CUEをイメージし、ミニサイズで再現したバスケットボールロボットの展示・実演も行われています。
特別展示「MOTOR PANIC まつやまたかし イラスト展」
ヒストリーガレージでは、特別展示「MOTOR PANIC まつやまたかし イラスト展」を実施。今回の特別展示では、MEGA WEBが特別に制作を依頼した3作品「1964 TOKYO」、「2020 TOKYO」 、「MOTOMACHI Plant 60th Anniversary in a Parallel world」とあわせ、全10作品をイラストに描かれたクルマとともに展示します。
22年間の歩みをパネル展示
シティーショーケース1階には、メガウェブの22年間の歩みをパネルにまとめた展示が設置されました。
年表には、メガウェブの変遷、社会の出来事はもちろん、その時代を彩ったトヨタの自動車が時系列で添えられ、さまざまな視点で懐かしみながら楽しむことができます。
企画担当者は、「来場1億人達成の節目は今振り返っても印象に残っている」と話します。
惜しまれながらもメガウェブは、位置するパレットタウン開発事業の一部進捗に伴い、12月31日に閉館を迎えます。
モビリティの楽しさを伝えてきたテーマパーク
取材を機に改めて館内を巡り、さまざまなコンテンツを通して伝えられてきた「モビリティの楽しさ」「トヨタの思い」、そしてそれらのメッセージがテーマパークという形で表現されている貴重さを感じました。メガウェブに代わる施設・活動の発表は現時点ではありませんが、今後、新たにモビリティについての学びを深められる機会があることに期待します。