ミュージカル「Play a Life」が、銀座博品館劇場にて2024年2月7日(水)~2月12日(月・祝)の期間、公演されています。
『いまを生きる』を通じて描かれるオリジナルミュージカル
2014年8月に亡くなった俳優、ロビン・ウィリアムズ主演の映画『いまを生きる』をきっかけに恋に落ち結婚した夫婦と、妻の教え子だった教育実習生が「今を生きる」をテーマに、歌で物語を紡いでいくオリジナル・ミュージカル「Play a Life」。
作・演出の上田一豪の主宰する劇団TipTapが、小澤時史の作曲で、2015年12月に初演。その後何度も再演を重ね、2017年にはラジオドラマ化。2023年2月には、フジテレビ初の本格ミュージカルドラマとして、上田が自ら監督を務め、映像作品として放送されるなど、多くの人に愛されてきた作品です。
高校の教育実習で担当指導教員に好きな映画を尋ねられて『いまを生きる』と答える教育実習生。その担当指導教員が妻と出会ったきっかけを作ったのが『いまを生きる』であり、名優ロビン・ウィリアムズのファンであった2人は、『いまを生きる』をきっかけに出会い、恋をして夫婦に。妻は教師に、夫は俳優を志すも、いつの間にか妻は教師をやめて、夫は高校の非常勤講師を務めていました。そして2人の生活の間には1匹の猫が。
何が夫婦の生活を変えたのか。妻が教師を辞め、夫が非常勤講師になった理由とは。“いまを生きる”というテーマが物語の結末を導き出して行く、わずか3人の出演者によるステージが、小澤氏が作り上げた美しく、劇場を優しく包み込む旋律が織り成す10曲以上のナンバーがピアノとチェロの生演奏によって表現されていきます。
学校机と椅子が上下対になる形で組み立てられたフレームの中にロビン・ウイリアムズの出演作のビジュアルが配置された舞台。中央から後方へは一枚の大きなカーペットのような布が敷かれ、その後端部はまるでこれから生地が織られるのを待つかのように無数の糸が天井方向より降りてくるという、派手さはないものの印象的な舞台セットは、劇中にて教区実習生が口にする、ある台詞を視覚的に表現しています。
作・演出の上田氏は「2015年に40人程の小さな劇場で上演された今作が銀座博品館劇場で上演されることになり、この名前のない登場人物達に今回はどんな命が宿りどんな色に染まっていくのか? 今から楽しみでならない」とコメントしている通り、5度目の再演を迎えても、なお進化していく本作へ大きな期待をよせています。
「白猫」「黒猫」2チームに分かれる充実の俳優陣
本作は初演から現在まで「白猫」「黒猫」の2チームに分かれての上演形式がとられています。
白猫チームの夫役は、4人組ヴォーカル・グループ「LE VELVETS」の佐藤隆紀。「エリザベート」、「スカーレット・ピンパーネル」といった大作ミュージカルにも出演する佐藤さんは、「以前に本作を観劇した際、涙が止まらないほど感激し、2017年の『キューティ・ブロンド』以来となる上田さん演出の舞台に向き合える願いが叶い、とても嬉しい」とコメント。
妻を演じるのは、2015年初演で教育実習生を演じた平川めぐみ。「初演で、実習生役を演じさせていただいて8年。私の人生にとって特別なこの作品で、実習生として見てきたこの作品の景色が、妻役になりどのように変わるのかとても楽しみです」。
教育実習生は、屋比久知奈。『モアナと伝説の海』の日本語版モアナ役でデビューし、「ミス・サイゴン」、「ジェーン・エア」など数々の舞台に出演しています。
黒猫チームは、夫役に相葉裕樹。「レ・ミゼラブル」、「アナスタシア」といった大型ミュージカルにも出演する相葉さんは「みんなで積み上げてきたものを信じ、舞台上でその瞬間を感じ、ただそこに存在して紡いでいけたらと思います」とコメント。
妻は松原凜子が演じ、4オクターブ超えの声域を持つ歌声を披露します。
教育実習生は豊原江理佳。アニーでデビュー後、実写版『リトル・マーメイド』でアリエルの吹替を担当。教育実習生役は両チームともディズニーヒロインの吹替キャストとなりました。
実力派の面々が2チームに分かれ、舞台には3人と演奏の2人だけ。約80分間ずっと舞台に居続ける、生の人間が生きる意味を問う舞台が繰り広げられます。
公演期間:2024年2月7日(水)~2月12日(月・祝)
会場:銀座博品館劇場
上演時間:約1時間20分(途中休憩無し)
料金:8,800円(全席指定・税込)
※未就学児入場不可