アドベンチャーワールドは、ジャイアントパンダが食べ残した竹の枝葉を有効活用したアオリイカの産卵床を製作し、2022年7月12日(火)にアオリイカの産卵を確認しました。
陸と海の環境課題への取り組み
アドベンチャーワールドは、パンダバンブープロジェクト活動の一環として、和歌山南漁業協同組合協力のもと、白浜町と共同で、地元和歌山・白浜の自然豊かな海の継承を目的に、ジャイアントパンダが食べ残した竹の枝葉を有効活用したアオリイカの産卵床を製作しました。
里山を荒廃させる竹を伐採しパンダの食事として与えており、その食べ残した竹の枝葉を活用し。アオリイカの産卵床を製作し、生物の減少傾向が見られる海へ設置しました。地元のダイバーによると、近年は黒潮の蛇行によりサンゴや生物の減少が見られるほか、時期外れの生物が現れる現象が生じています。
4基で産卵を確認
アオリイカの産卵床は、2022年5月中旬に白浜の海底へ30基を設置しました。産卵シーズンの到来に合わせ設置しましたが、当初は産卵せず、7月に入り海水温が上昇した伊古木漁港でアオリイカの産卵が確認できました。同時期に設置した、瀬戸漁港、湯崎漁港ではまだ産卵は確認されず、伊古木漁港に沈めた10基中、4基に産卵がありました。
今後もモニタリングを続けハッチアウト(孵化)まで見守り、産卵、孵化シーズンが終了する8月下旬まで効果を検証します。